Australia Securities & Investment Commission

メディアリリース (23-258MR) NAB、口座手数料をめぐる非良心的行為で210万ドルの罰金 2023年9月22日掲載 連邦裁判所は、ナショナル・オーストラリア銀行（NAB）に対して、 NAB は、顧客に不当に過大な料金を請求していることを認識していました。 ASIC副委員長のサラ・コート氏は、「NABは、料金を請求する権利がないことを知りながらも料金を請求し続け、その不当な請求について顧客に通知することを怠った」と述べた。 NAB がこうした不当な料金の請求をやめるまでに 2 年以上かかりましたが、これは明らかに容認できないことでした。 「裁判所は、NABの不法請求の主な原因は、銀行が自らのコンピュータシステムを管理できず、問題を適時に解決するために十分なリソースを投入する意欲がなかったことであると結論付けた。」 「非良心的行為の判決、罰則、そしてその結果としての是正プログラムは、問題を適時に解決しないことによってもたらされる結果を示しています。システムが顧客を失望させた場合、すべての金融機関、特に銀行が消費者被害を軽減するために迅速に行動することを期待しています」とコート女史は結論付けました。裁判所は、NABが2017年1月から2018年7月までの間、契約上の権利がないことを知りながら定期支払手数料を請求し続けるという非良心的な行為を行ったと認定した(22-304MR)。 NABは個人銀行顧客2,888社と法人銀行顧客513社に対し、7万4,593回、総額13万9,845ドルの定期支払手数料を不当に請求した。デリントン判事は、NABが「顧客が不当な請求に気づいていないことを知りながら、不当に自己の利益を推進した」と認定した。同社は顧客の無知を意図的かつ冷笑的に利用し、明らかに誠意を持って解決策を模索している間、過大請求を継続させる用意ができていたが、大した熱心さはなかった。このような道徳的怠慢は、銀行の行為が発覚したとしても実害は生じないという考えによって生来の権利意識を反映しているように思われる。おそらく、これは法律の遵守や顧客の法的権利の尊重を軽視する企業文化の産物でもあるのです。」デリントン判事は罰金を課すにあたり、単一の違反に対して最高額の罰金が適用されたことを指摘し、「適切に課せられる唯一の罰金は210万ドルである」と述べた。それは疑いもなく、状況を考えるとひどく不十分である。しかしながら、本件の違反行為が発生してから時間が経ち、ASIC 法の関連規定が大幅に高額な罰金を課すことができるように更新されたという事実は、ある程度の慰めとなるでしょう。」 210万ドルの違約金に加え、NABは2001年8月1日以降、不正な定期支払い手数料を負担した影響を受けた顧客に約900万ドルの賠償金を支払った。デリントン判事はまた、NABに対し、Webサイトに不利な宣伝を掲載し、ASICの費用を支払うよう命じた。ダウンロード 判決(PDF) 命令(PDF) 背景 2019 年 3 月以降に発生した行為に対する ASIC 法違反の非良心的な行為に対する罰金は、少なくとも 1,565 万ドルです。 NABの利用規約には、少なくとも2007年7月20日から2019年2月22日までの間、NABはNAB内の他の口座への定期支払いに1.80ドル、別の銀行の口座への定期支払いに5.30ドルを請求すると記載されていた。 NABの規約には、顧客はNAB住宅ローン、NAB個人ローン、特定のNAB普通預金口座、特定のNABサービスパッケージへの支払いなど、特定の取引の定期支払い手数料を免除される権利があるとも述べられている。この期間中、NAB は一部の顧客に次の定期支払い手数料を請求しました。NAB の利用規約に基づいて免除を受ける権利がある場合は 1.80 ドルまたは 5.30 ドル。または、正しい料金が 1.80 ドルの場合は 5.30 ドルです。 NAB は、2019 年 2 月 22 日に顧客へのすべての定期支払い手数料の請求を停止しました。