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概要:メイ英首相は21日、欧州連合(EU)からの離脱時期を遅らせる可能性を排除するのを拒んだ。一方、英議会は同国経済に打撃を及ぼす合意なきEU離脱を避けるため、離脱プロセスの主導権掌握に動いた。
メイ英首相は21日、欧州連合(EU)からの離脱時期を遅らせる可能性を排除するのを拒んだ。一方、英議会は同国経済に打撃を及ぼす合意なきEU離脱を避けるため、離脱プロセスの主導権掌握に動いた。
議会の超党派グループは、メイ首相に対し離脱期限先延ばしをEUに求めるよう義務付けることを可能にする法案を提出し、首相には新たな圧力がかかった。
この法案は、2月26日までに合意に至らなければ、メイ首相に離脱期限延長の交渉を義務付ける措置など次の方策を指示する権限を議会に与える内容。
メイ首相は21日、離脱期限延長を既に検討していることを示唆した。下院の質疑応答で、離脱時期を遅らせる可能性を排除するかと繰り返し問われたが、首相は排除するとは答えなかった。
このまま3月29日までに合意がまとまらなければ、英国は合意なき離脱を強いられ、リセッション(景気後退)入りなど経済悪化のリスクにさらされる。英当局によると、ポンドは25%下落する可能性がある。
EUとの合意案が議会で大差で否決された後、メイ首相は超党派の離脱案を取りまとめようと、野党などと協議をしてきた。しかし野党労働党のコービン党首が参加を拒否したため、この取り組みはうまく行っていないと首相は説明している。
メイ首相はアイルランド国境を巡る「安全策」に関してEUと妥協点を見いだすことに重点を移すと述べた。安全策は離脱合意案で最も問題になっている部分であり、EUはこの件に関する再交渉を拒否している。
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