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概要:Robyn Mak [香港 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米アップル<AAPL.O>主力携帯端末「iPhone(アイフォーン)」のひび割れが、アジアのサプライチェーンにも現れ始めている。 同社のスマートフォン「アイフォーン」の液晶画面を製造するジャパンディスプレイ(JDI)<6740.T>が、中国国有ファンドなどから出資を受け入れる「詰めの協議」に入っていると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が22日報じ
Robyn Mak
[香港 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米アップル(AAPL.O)主力携帯端末「iPhone(アイフォーン)」のひび割れが、アジアのサプライチェーンにも現れ始めている。
同社のスマートフォン「アイフォーン」の液晶画面を製造するジャパンディスプレイ(JDI)(6740.T)が、中国国有ファンドなどから出資を受け入れる「詰めの協議」に入っていると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が22日報じた。
背景にはスマートフォン全体の販売不振がある。JDIがこうした支援を受け入れれば、アップル低迷の波及効果の甚大さが裏付けられ、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(フォックスコン)のような他のサプライヤーの苦境を予兆するものとなる。
WSJが関係筋の話として伝えたところによると、苦境に陥っているJDIの株式の約30%と引き換えに、中国政府系ファンド「シルクロード基金」が台湾のタッチパネルメーカーのTPKホールディング(3673.TW)と組み、約600億円投資することが協議されている。
2社はJDI取締役会の過半数を獲得することになり、将来的には出資比率が引き上げられる可能性もあるという。
JDIの時価総額にほぼ相当する資本注入は同社が待ち望んでいた支援だろう。日本の官民ファンドが筆頭株主である同社は7年前、不振にあえぐ日立(6501.T)、ソニー(6758.T)、東芝(6502.T)の各ディスプレイ事業が統合されて設立された。しかし中国勢とのし烈な競争もあり、同社は2015年以降、赤字が続いている。
価格が約1000ドル(約11万円)のアイフォーンXのような高級機種向けの次世代スクリーン開発においても、韓国サムスン電子(005930.KS)などに後れを取っている。
今年のスマートフォン販売の見通しが暗いことも頭痛の種となっている。売り上げの6割をモバイル端末に頼るJDIは昨年11月、通期の売上高見通しを従来の最大20%増から5─15%増に下方修正した。
結局、JDIはアップルと「一蓮托生」なのだ。アップルは年初に第1・四半期(昨年12月29日まで)の売上高見通しを下方修正したと異例の発表を行い、市場に動揺が走った。
中国経済の減速に起因するアップルの問題は、アジアのサプライヤーにも間違いなく当てはまる。時価総額320億ドルのアイフォーン受託生産最大手フォックスコンの株価は、この半年ですでに30%下落している。サプライヤーはアップルがもたらす悪影響を最小限にとどめようと全力を挙げている。
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