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概要:サービス開始から3年が経過した投資サービスの「THEO(テオ)」が、新しい手数料制度を発表した。その詳細を見てみると、同社の狙いが見えてくる。
投資サービスの「THEO」は、2019年2月でサービス4年目(2016年2月開始から3年)を迎えた。
ロボアドバイザー投資「THEO(テオ)」などを運営するお金のデザインは2月15日、THEOの新たな手数料体系「THEO Color Palette(テオカラーパレット)」を発表した。
THEO Color Paletteは入出金の実績に応じて、THEO利用時に発生する手数料(年率)を段階的に引き下げる制度。NTTドコモやJAL、地銀各行と行っている「THEO+(テオプラス)」のユーザーは対象外となる。
手数料の実質値下げの制度
「THEO Color Palette」のルール。
THEO Color Paletteは、入金額に応じて年率手数料の値下げを行う仕組みだ。通常、THEOの手数料は1%だが、対象期間の1カ月あたりの平均積み立て額(運用で得た金額は除く)に応じて、以下の様に「カラー」が設定され、手数料の値下げ額が確定する。
ホワイト(基準なし)……手数料:年率1%
ブルー(平均1万円から50万円未満)……手数料:年率0.9%
グリーン(平均50万円以上から100万円未満)……手数料:年率0.8%
イエロー(平均100万円以上1000万円未満)……手数料:年率0.7%
レッド(平均1000万円以上)……手数料:年率0.65%
THEO Color Paletteの利用イメージ。
例えば、対象期間A(4〜6月、以下四半期ごとに対象期間B、C、Dと呼ぶ)の4月末までに95万円、5月末までに100万円、6月末までに105万円をそれぞれ積み立てたとすると、100万円が平均積み立て額となり、カラーは「イエロー」で、手数料は年率0.7%まで下がる。
カラーの適用期間は、対象期間最終月の翌々月から3カ月間とされており、先の例では8〜10月となる。
投資初心者の「積み立て」の後押しが狙い
お金のデザイン社長の中村仁氏。
今回の割引制度の最大のポイントは、適用条件にある。THEO Color Paletteの適用条件は「毎月積み立てをする」「出金はしない」の2点だ。一見すると、単にユーザーを“縛る”条件だが、この制度の設計には、THEOのユーザー傾向が大きく関係している。
お金のデザイン社長の中村仁氏によると、2019年1月末時点で、同社の積み立て利用率はTHEOとTHEO+のユーザー全体の62%に到達したという。2018年1月末時点では40%だったため、1年で20ポイント以上増加した形だ。
THEOとTHEO+では、積み立てを行っているユーザーが着実に増えている。
一方で、平均積み立て額は2018年1月末時点では3万3000円だったのに対し、2019年1月末では2万7000円にまで下がっている。これは、より少額での運用を望む投資入門者が増えていることが影響しているという。
平均積み立て額が1万円からでも手数料の割引をしていこうという背景には、こうしたビギナー層の活動をさらに活発化させたい狙いがあるようだ。
投資サービスとしては自然にも思えるが、長く使えば使うほどユーザーは離れにくい。THEOとしてはいかに自然に「ユーザーに長く使ってもらえるか」がキーになってくる。
中村氏が公開したTHEOとTHEO+の解約率によると、2019年2月10日時点で運用年数が1年以上2年未満のユーザーの解約率は8%なのに対し、2年以上のユーザーの解約率はその半分の4%。解約するユーザーの中には、一時的な運用結果を見て3カ月以内で辞める人も少なくないとのこと。
こうした背景もあって、THEO Color Paletteのカラー判定条件は3カ月間の平均となっている。中村氏は「無意識のうちに長期投資に歩み出せるか」「はじめての資産運用はTHEOに、というところに持っていきたい」と意気込む。
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(文、撮影・小林優多郎)
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