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概要:「大艦巨砲主義」的な落とし穴にはまったのか。2019年5月には、ANAのハワイ路線に就航する予定だが。
Airbu
エアバスは、同社を象徴する総2階建て、4発エンジンの世界最大の旅客機「A380」の生産中止を発表した。
エミレーツ航空が発注数を39機減らしたことが引き金となった。エアバスは「実質的な受注残はなくなり、生産を続ける理由はなくなった」と語った。
エアバスはより小型で、燃料効率に優れた機体にシフトする。
3000〜3500人が職を失う可能性がある。
エアバスは、同社を象徴する総2階建て、4発エンジンの世界最大の旅客機「A380」の生産を2021年に中止する。2月14日(現地時間)、声明を発表した。
この決定は、A380を世界で最も多く運航しているエミレーツ航空が、A380の発注数を162機から123機に減らしたことが引き金となった。エアバスは声明で「他の航空会社からの受注残はない」と付け加えた。
エミレーツ航空が発注数を減らしたことで「A380の実質的な受注残はなくなり、生産を続ける理由はなくなった。ここ数年、他の航空会社へのセールスに取り組んできたのだが」と同社トム・エンダースCEOは声明で述べた。
エミレーツ航空はA380の発注を40機のA330neoと30機のA350に切り換えた。エミレーツ航空への最後の14機のA380は2年以内に納入予定とエアバスは述べた。
エミレーツ航空はこれまでに、数百億ドルもの費用を100機を超えるA380につぎ込んできた。だがエンジン供給元のロールス・ロイスとの間に問題を抱え、発注数の維持に苦戦してきた。
エミレーツ航空とロールス・ロイスは、エンジンの価格と燃料効率に関して合意できず、エミレーツ航空はエンジン選択の期限を逃したと伝えられた。
世界の航空会社は、燃料価格の高騰のために、より小型の機体にシフトしている。
エアバスは、A380の生産中止によって、3000〜3500人が影響を受ける可能性があると述べた。
同社のエンダースCEOは次のように語った。
「今日の発表は我々と世界のA380コミュニティーにとって大きな痛手。だが、A380は今後何年も世界の空を飛び続けることを忘れないで欲しい。そしてもちろん、エアバスはA380を運航する航空会社を十分にサポートしていく」
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2007年、エアバスA380は華々しく運航を開始した。「スーパージャンボ」と呼ばれるこの超大型旅客機は、ボーイング747が作り出した栄光をすべて奪い、現代エンジニアリングの限界を極めた。
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[原文:Airbus is scrapping production of its iconic A380 superjumbo as airlines ditch the biggest commercial jet in history]
(翻訳、編集:増田隆幸)
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