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概要:中国人民銀行(中央銀行)は、インフレ鈍化と人民元高にもかかわらず景気押し上げに向けて利下げする可能性は低いとみられている。関係筋がロイターに明らかにした。 政策討議にかかわっている関係筋によると、中国人民銀は与信の伸びを拡大させ、企業の借り入れコストを引き下げるために市場性金利を引き下げ、預金準備率を一段と引き下げる公算が大きい。 ある関係筋は「(指標)金利引き下げの可能性も排除できないが、数カ月間は経済指標を引き続きみる必要があ
[北京 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は、インフレ鈍化と人民元高にもかかわらず景気押し上げに向けて利下げする可能性は低いとみられている。関係筋がロイターに明らかにした。
政策討議にかかわっている関係筋によると、中国人民銀は与信の伸びを拡大させ、企業の借り入れコストを引き下げるために市場性金利を引き下げ、預金準備率を一段と引き下げる公算が大きい。
ある関係筋は「(指標)金利引き下げの可能性も排除できないが、数カ月間は経済指標を引き続きみる必要がある。1月の新規融資額が大きかったこともあり、利下げの十分な理由はない」と述べた。
専門家は、人民銀行には利下げ以外にも様々な政策手段があると指摘。利下げを実施すれば、資金調達コストは下げられるが、負債が増える可能性があるとの見方を示している。
人民銀行のコメントは取れていない。
複数の関係筋は利下げの可能性について、経済が急激に減速し、広範なデフレ状態に陥った場合にしか実施されないだろうと指摘。これまでの緩和策の効果が年央前後に現れ、景気を下支えするとの見方を示した。
関係筋は、米中貿易協議で合意が成立すれば、利下げの可能性も低下するとの見方を示した。
ある関係筋は「中銀には多くの政策手段がある。流動性は潤沢で、政策の波及メカニズムも改善しており、調達コストが低下する可能性がある」との見方を示した。
*内容を追加しました。
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