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概要:配車サービスの米リフトの株式公開への道は平たんではない。2007年に大学の自動車相乗りサービスとして発足したジムライドを前身とし、12年に配車サービスの草分け的企業として創設された。
配車サービスの米リフトの株式公開への道は平たんではない。2007年に大学の自動車相乗りサービスとして発足したジムライドを前身とし、12年に配車サービスの草分け的企業として創設された。
そんな同社が今週、予想通り新規株式公開(IPO)を申請すれば、注目のユニコーン企業の一群の中から先陣を切って株式上場する可能性がある。リフトは一般市民が自分の車を使い相乗りサービスで料金を徴収するというアイデアでウーバー・テクノロジーズに先行したが、株式公開でも同社にリードする見通しだ。
事情に詳しい関係者によれば、リフトは昨年12月6日、IPOに向けて米証券取引委員会(SEC)に初期段階の書類を提出したことを文書で発表。同日にウーバーも非公開の形でIPO関連書類を提出したという。IPO関連ニュースは相次いでおり、メッセージングのスタートアップ企業スラック・テクノロジーズや写真共有サービスのピンタレスト、食料品配達サービスのポストメイツも株式上場に近づいている。
関係者の1人によると、リフトは私募市場での直近の資金調達で自社の価値を151億ドル(約1兆6700億円)と評価されたが、IPOでは200億-250億ドルを目指している。リフトの財務情報は限られた内容しか伝わっていないものの、正式なIPO申請では通期の数字が初めて公表されるほか、同社が投資家を勧誘できると期待する他の主要財務指標も盛り込まれる見通し。公開株数とIPO価格レンジはさらに先の届け出まで公表されない見込み。
昨年10月に事情に詳しい関係者1人が話したところでは、リフトの第3四半期売上高は5億6300万ドルと、前年同期の3億ドルから増加。損益は2億5400万ドルの赤字となり、赤字幅は前年同期の1億9500万ドルから膨らんだという。
リフトのIPOではJPモルガン・チェースとクレディ・スイス・グループ、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが幹事を務めている。
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