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概要:米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(88)は、自身が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRKa.N>の株主に対し、株価の値動きをあまり気にするべきではない、とずっと言い続けてきた。 だがそれは、もはや過去の話だ。 バフェット氏は23日、毎年恒例の株主に宛てた手紙の中で、バークシャーの株価はやがて「業績を測る最適な評価基準を提供」すると語った。 同時に、社内で起き
Jonathan Stempel
[23日 ロイター] - 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(88)は、自身が率いるバークシャー・ハサウェイ(BRKa.N)の株主に対し、株価の値動きをあまり気にするべきではない、とずっと言い続けてきた。
だがそれは、もはや過去の話だ。
バフェット氏は23日、毎年恒例の株主に宛てた手紙の中で、バークシャーの株価はやがて「業績を測る最適な評価基準を提供」すると語った。
同時に、社内で起きている変化や予測不能な会計基準により、「かつてのような適合性が失われている」として、資産から負債を引いた純資産に基づく企業評価の方法を重視しなくなるとしている。
こうした変化は、バフェット氏が何十年にもわたり、投資家や株主たちに説いてきた、忍耐や長期的な考え方からの後退といえる。この考え方は、株式相場が代表するものに対するアンチテーゼとなってきた。
フォーブス誌によると、バフェット氏はその鋭いビジネス感覚により、829億ドル(約9.2兆円)の資産を築き上げ、世界3位の富豪となった。また、経営難に陥っていた繊維会社のバークシャーを時価総額4960億ドルの巨大企業に変貌させた。
バフェット氏は30年近くにわたり、純資産について株主への手紙で語ってきた。また、バークシャーの純資産や、配当金を含むS&P総合500種.SPXの年間推移を示す表も手紙に添付してきた。
バークシャーの長期的パフォーマンスは好調だった。
バフェット氏が1965年に米ネブラスカ州オマハにある同社を買収してから、同社の1株当たりの純資産(BPS)は昨年末までに計109万1899%、もしくは年18.7%上昇してきた。
これに対し、S&P500構成企業は同1万5019%、年9.7%の上昇だ。昨年もバークシャーが0.4%の上昇だったのに対し、S&P500は4.4%の下落となり、バークシャーが上回る結果となった。
2015年、バフェット氏の思考に「進化」が見え始めた。6年間のうち5年において、バークシャーの純資産がS&P500のそれを下回ったのを受け、同氏は株価の推移を表に加えたのだ。
バフェット氏はその理由について、同社が、バークシャー・ハサウェイ・エナジーやBNSF鉄道、自動車保険ガイコなど事業拡大へとシフトしており、実態価値と純資産のかい離が広がっていることを挙げた。
株価は変動が激しい場合があるものの、時間の経過とともに株価と実態価値はほぼ必ず一致するとバフェット氏は主張する。
同氏の下で、バークシャーの株価はこれまで計247万2627%、もしくは年20.5%上昇している。
<純資産を重視しない3つの理由>
バフェット氏は純資産を重視しなくなった理由を3つ挙げている。
1つは、バークシャーの「主な価値」は現在、各事業部門にあるとバフェット氏は述べている。同氏とチャーリー・マンガー副会長は今後、資産構成割合の「再編」を引き続き行う。
2つ目は、現在の会計基準により、バークシャーの現行価値は実際よりも「はるかに低く」評価されているとバフェット氏は指摘。
そして3つ目は、バークシャーは近い将来、「相当な」自社株買いを行う可能性があり、そうなれば純資産の低下を招くと述べた。
「これら3つによって、純資産に基づくスコアカードは経済的実態からますますかけ離れていく」とバフェット氏は記している。
考えられる4つ目の理由としては、計1728億ドルに上るバークシャーの株式ポートフォリオに含まれる米アップル株(AAPL.O)などの価格変動によって、純資産も影響を受ける点がある。
目先の企業買収見通しは「良くない」ため、こうした株式保有は今年増える見込みだとバフェット氏は述べている。
第4・四半期決算で、バークシャーのBPSは、保有株の下落などが響き、7.1%低下した。
(翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)
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