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概要:アマゾンは、タブレット「Fire HD 8 キッズモデル」の日本発売を発表した。同機種がいまだ“決定打”のない子ども向けタブレットの真打ちとなるのか、特徴をチェックしてみた。
アマゾンは「Fire HD 8 キッズモデル」の日本発売を発表。カバーは青とピンクの2色展開だ。
アマゾンはアメリカなどで展開済みの「Fire HD 8 キッズモデル」を日本でも発売
保護者機能の「FreeTime」と知育コンテンツのサブスクリプション「FreeTime Unlimited」も上陸
価格は、破損や故障などの際に無償交換が可能な補償制度も標準で付属し、1万4980円(税込)
アマゾンは3月7日、「Fire HD 8 キッズモデル」とそれに付随する子ども向けサービス「FreeTime」および「FreeTime Unlimited」の日本での提供開始を発表した。本体の出荷予定日およびサービスの開始時期は3月19日となっている。
アマゾンで、Amazonキッズ・ファミリー関連事業 統括責任者を務めるKurt Beidler(カート・バイドラー)氏。バイドラー氏は、Fire HD 8 キッズモデルを「アメリカで最も売れているキッズタブレット」と紹介した。
ハードウェア的には既存のタブレット本体「Fire HD 8」の32GBモデルと同等で、付属するキッズカバーも既存のものだ。
キッズモデルやFreeTimeなどのプランは既にアメリカなどで展開されている。アマゾンによると、同製品は最も売れている子ども向けタブレットであり、世界で1000万人以上の子どもが利用しているという。
アマゾンのFire HD8 キッズモデルが、どのように子どもや保護者に刺さるのか。5つの特徴を見てみよう。
1. 細かく設定できる“保護者機能”
子どもの“使いすぎ”を防止できる「FreeTime」。
前述のとおり、キッズモデルの製品自体は、従来までのモデルととくに変わらないタブレットだ。今回のパッケージの最大の特徴を、アマゾンジャパンでFireタブレットの担当者を務める清水文弥氏は「ソフトウェアやコンテンツ面にある」と話す。
その特徴的なソフトウェアこそが、3月18日から提供開始予定の「FreeTime」だ。一般に保護者機能やペアレンタルコントロールと呼ばれるものにあたり、子どもが「タブレットを利用できる時間」や「アクセスできるコンテンツ」を管理できる。
1日での総利用時間だけではなく、コンテンツジャンルごとの利用時間も設定できる。
設定内容は多岐にわたっており、例えば時間であれば平日と週末のそれぞれで1日の全体の利用時間や「アプリ」「本」「ビデオ」「ウェブ」ごとの利用時間も設定できる。
また、単なる利用制限だけではなく、勉強のごほうびを与えるような「学習タイム」も用意。一定の学習コンテンツの利用時間に応じて、エンタテインメント系のアプリの利用時間を許可する動機付けになっている。
子どもは、保護者が許可していないドメインのサイトにはアクセスできない。ブラウザー機能自体をオフにすることもできるほか、逆にデフォルトでは許可されていないウェブ版YouTubeなどへのアクセスも可能に設定できるなど、運用方法は子どもと一緒に決められる。
設定画面や保護者アカウントへのアクセス時には常に、PINかパスワードが求められる仕組み。
これらは、1つの親アカウントに対し4つの子どものプロファイルを設定できる。ハードウェア的には1台を家族と共有するが、使えるコンテンツや設定データは独立している。
なお、キッズモデルにはFreeTimeアプリがプリインストールされているが、2015年9月以降に発売されたほかのFireタブレットでも、アプリをインストールすることで、無料で本機能を実現できる。
2. 子ども向け見放題コンテンツも同梱
知育コンテンツのサブスクリプション「FreeTime Unlimited」も日本でスタートする。
そして、もう一つの特徴のコンテンツ面が、「FreeTime Unlimited」だ。これは3歳から12歳までの子どもを想定したアプリや動画、電子書籍などを無制限に使える月額使い放題のプランだ。
FreeTime Unlimitedは基本的にアマゾンが選定した知育コンテンツが用意されているが、中にはベネッセコーポレーションの「こどもチャレンジ」監修のアプリも存在。そのうちの1つである「しまじろうの知育アプリ」は、アマゾンでの先行独占配信となる。
また、ディズニーやセサミストリートなど、ネイティブな英語を楽しく学べる電子書籍やアプリ、ビデオも用意。清水氏は「2020年から本格化が予定されている小学校の英語教育にも適している」と話している。
ちなみに、FreeTime UnlimitedのコンテンツはFreeTime機能から子どもの年齢に応じた一括設定や、コンテンツごとの表示・非表示の設定が可能。
キッズモデルには1年間分のFreeTime Unlimitedプランが付与されているが、ほかのFireタブレットユーザーも契約は可能。一般会員は月額980円、プライム会員(年額3900円か月額400円)は月額480円で利用できる(いずれも税込価格)。
3. 破損なども“無償交換”
購入から2年間は万が一、壊してしまっても返品できれば新しい端末が送られてくる。
どんなに使っても定額の教育向けコンテンツと利用時間を管理できる環境はそろっていると言えるが、保護者目線で考えると、Fireタブレットは安価な方だとはいえ、精密機器であるタブレットを子どもに持たせるに抵抗がある人もいるだろう。
それに対しアマゾンは、キッズモデル限定の補償制度も用意する。購入から2年間の間は端末が破損、故障をした場合、アマゾンに返品すれば新しい端末を無償で送付するといったものだ(補償制度への加入金も端末購入時の価格に含まれている)。
なお、アマゾンは他のFireタブレットでも有償の2年間の延長保証を用意している。だが、それらはあくまでも修理のためのものであり、キッズモデル購入者向けの補償は「交換」になる点が従来とは大きく異なる。
4. 自分用や子どもが大人になってからも使える
Fire HD 8 キッズモデルの同梱物。説明書の表記やキッズカバー以外は何ら通常版のFire HD 8と変わらない。
キッズモデルはそもそも市販されているFire HD 8である、という点も、ある意味で魅力の1つかもしれない。
例えば、子どもが成長し知育アプリなどを使わなくなってもそのまま個人用のタブレットとしても転用できる。もちろん万が一、子どもにキッズモデルやFreeTime Unlimitedのコンテンツが受け入れられなくても、保護者用のタブレットとしてAmazonプライム・ビデオやKindle用のリーダーとしても活躍できるだろう。
5. 最大1万2720円のおトクさがある
Fire HD 8 キッズモデルで提供されるモノやサービス。
最後に価格面について。キッズモデルの本体価格は1万4980円(税込)で、セットになっている内容を精査してみるとかなりおトクであることがわかる。
Fire HD 8(32GB)……1万980円
Amazonキッズカバー……2980円
FreeTimeアプリ……無料
FreeTime Unlimited 1年分……1万1760円(プライム会員なら5760円)
2年間の補償……1980円(通常の2年間の延長補償における参考価格)
補償内容は通常モデルとは異なるのであくまでも参考価格となるが、一般会員なら1万2720円、プライム会員でも6720円おトクと考えていいだろう。
インターネットにつながる初めての端末がFireタブレット、というような子も現れるか。
日本市場にはタブレットやパソコンなど、子ども向けをうたった商品は既に存在するが、“代表的存在”と言える存在はないように思える。一方で、Fireタブレットはアマゾンのコンテンツを消費するデバイスとしては非常にコストパフォーマンスが高く、人気の製品だ。
Fireタブレットと子ども向けプランによって日本でも子育て層を開拓できるのか。注目しておきたい。
Fire HD 8タブレット キッズモデル ブルー (8 インチ HD ディスプレイ) 32GB
14,980円
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