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概要:抗HIV治療で月1回投与の注射剤が来年の早い時期に発売される見通しとなった。毎日の経口投与の負担から患者を解放する。
抗HIV治療で月1回投与の注射剤が来年の早い時期に発売される見通しとなった。毎日の経口投与の負担から患者を解放する。
英グラクソ・スミスクラインと米ファイザー、塩野義製薬が出資するヴィーブヘルスケアは7日、抗HIV治療の注射剤2剤レジメンに関する2つの第3相試験のデータをシアトルで開催中の「レトロウイルスと日和見感染症会議(CROI)」で発表。それによると、月1回投与の注射剤2剤レジメンは、標準的な治療である1日1回の3剤経口投与と同様の効果を示し、両試験の主要評価項目が達成された。
この2剤レジメンが承認されれば、患者にとって治療に必要な日数が年間365日から12日に減り、毎日服用する煩わしさから解放される。また年間260億ドル(約2兆9000億円)規模の市場で同業の米ギリアド・サイエンシズに対抗するグラクソの取り組みには追い風となる。
この注射剤は米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の医薬品部門ヤンセンのリルピビリンを、ヴィーブが開発中のカボテグラビルと組み合わせたもの。1つの試験ではウイルス抑制率が約93%だったのに対し、3 剤経口レジメンは約96%だった。もう1つの試験ではウイルス抑制率がほぼ同じだった。
ヴィーブは年内に当局に承認を申請する方針。同社の臨床開発の統括責任者キム・スミス氏は来年初めの投入を目指しているとインタビューで語った。
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