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概要:コストコはアメリカで最も愛されているブランドの1つ。顧客からも従業員からも愛されている。
コストコはPR戦略に優れている。
Elaine Thompson/A
コストコはアメリカで最も愛されているブランドの1つ。顧客からも従業員からも愛されている。
だが同社はPRチームを持たずに多くのメディアに登場し、広告にお金をかけていない。
コストコは商品を低価格で提供することと従業員の給与にお金を費やしている ── そうすることで、さらに人々からの信頼を獲得している。
コストコはメディアによく登場する。
「コストコが愛される12の理由(12 Reasons To Love Costco, As If You Needed More)」ハフポスト(HuffPost )。「コストコ、働きやすいベストカンパニーに選出(Costco Was Named The Best Company To Work For, Because Duh)」デリッシュ(Delish)。
シェフのサミン・ノスラット(Samin Nosrat )はシアトル・タイムズ(Seattle Time)のインタビューで、コストコのプライベートブランド、カークランドのオーガニックエクストラバージンオイルの名前を出し、一方、コンシューマーレポートはカークランドの食器洗い洗剤を高く評価した。
2019年2月だけでも、Business Insiderは「コストコがアマゾンより優れている9つのこと(9 times when Costco is better than Amazon)」「ウォーレン・バフェット氏が語る、コストコの恐ろしさとは(Warren Buffett explains how Costco is dominating in one crucial area)」「コストコの多肉植物も大人気! アメリカで若い世代がけん引する『観葉植物ブーム』(Millennials are obsessed with raising plants, and Costco is poised to capitalize)という記事を掲載した。
多くの小売業者はこうした記事を書いてもらうために、自社の取り組みをアピールする広告やプレスリリースなどに何百万ドルも費やしている。コストコのPRチームは昇給間違いなしだろう。
だが、コストコにPRチームはない。そしてライバルが広告に大金を費やしているのに、コストコは広告にお金を使っていない。
コストコが「広告は悪」と考えている理由
コストコの創業者ジム・シネガル(中央)、クレイグ・ジェラインクスCEO(右)、元アメリカ副大統領ジョー・バイデン(左)。
Susan Walsh/AP Image
「我々は広告を悪と考えている」とコストコの共同創業者ジム・シネガルは2013年、The Motley Foolに語った。
「なぜならお金がかかる。我々の商品の価格を上げるものは、どんなものでも悪。我々はそうした姿勢で臨んでいる」
アマゾンは2017年、広告やプロモーションに63億ドル(約7000億円)を費やした。ターゲットは14億ドル。ウォルマートは2018年、2017年の29億ドルよりも多い31億ドルを広告に費やした。
コストコは広告をしないことで、年に約2%のコスト削減、商品のコストダウンを実現している。この戦略は低価格での商品提供を可能にし、しばしばライバル不在の状況を作り出している。
「我々は多くのメディアがコストコの商品や商品哲学に興味を持っていることを理解している」とコストコはBusiness Insiderに文書で述べた。
「しかし、当社のビジネスモデルの成功は効率的なオペレーションを維持してきたことにある。その結果として、PRや広告の部門は当社には存在しない」
この「効率的な」オペレーションはコストコに取材を申し込んだ記者なら誰でも知っている。
コストコに連絡する時は、記者はGoogle ドキュメントに記入する。だが、回答には最大48時間かかるとの注意書きがある。そして回答は概ね、数行か「ノーコメント」的なもの。送信元は同社の極めて少数のコーポレート・コミュニーケーション・チームだが個人名は特定できない。
「倉庫のような環境で無駄を排したショッピング体験を提供していることと同様に、我々の日々の業務に重要ではない部署にスタッフを割かないことは、低価格を維持し、コストコ・メンバーにお金を節約してもらうためのもう1つの方法」とコストコは文書で述べた。
コストコ商品の平均的な粗利益率はわずか11%とフォーチューンは伝えた。一方、ウォルマートは24%、スーパーマーケットは30%、ホーム・デポやロウズは35%にのぼる。
広告にはお金を使わないが、コストコは他の分野ではお金を使っている。
同社はライバル各社よりも従業員の給与が高いことで知られている。最近では、最低賃金を上げ、14ドルと14ドル50セントから、15ドルと15ドル50セントにした。同社はアメリカで最も良い職場ランキングで常に上位を占めている。
つまり、PRや広告にお金をかける代わりに、コストコは従業員、そして顧客により低価格な商品を提供することにお金を費やしている。
従業員や顧客が口コミなどで宣伝してくれるため、同社には大金をかけたPRキャンペーンは不要というわけだ。
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[原文:Costco has a brilliant strategy that allows it to get great press, save money, and pay workers $15 per hour]
(翻訳、編集:増田隆幸)
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