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概要:アップルが突如発表した「iPad mini」および「iPad Air」それぞれ旧機種と比べると大きな違いはさほどないように見えるが、実際のところを、旧機種などとのスペック比較から考えてみた。
アップルは3月18日に新しい「iPad mini」および「iPad Air」を発表した。速報でまとめたとおり、miniの「Apple Pencil」対応やAirの「Smart Keyboard」対応といった新要素が盛り込まれている。
新しい第5世代iPad miniは買いなのか、また新しい第3世代iPad Airはどんなユーザーが選ぶべきなのか。旧モデルや現行の他モデルと比較して考えてみよう。
携帯性を重視するのであれば「iPad mini」は買い
Apple Pencilに対応した第5世代「iPad mini」。
まず、iPadを選ぶ際に気にするべきことは、大きくわけて3つのディスプレイサイズがあるということだ。まず、最大サイズの12.9インチはiPad Proのみ。次に「9.7インチ〜11インチ」はiPad Proおよび、iPad(第6世代)、今回発表されたiPad Airの3モデル。そして、最小サイズである7.9インチのiPad miniという構成だ。
すなわち、12.9インチもしくは7.9インチのiPadが欲しい場合、現行のラインナップで考えれば一択しかないのだが、家電量販店など売り場によっては、在庫次第で旧モデルが販売されていることもある。
そこで、第5世代iPad miniを購入する際の比較対象は、必然的に旧機種である「iPad mini 4」となるだろう。
第5世代iPad miniとiPad mini 4を比べると、最も大きな差は前述のとおり、Apple Pencil(第1世代)への対応だ。また、チップセットである「A12 Bionic」搭載により処理性能が高速化。今後公開されるiPad版Photoshopへの対応もアナウンスされている。
また、チップセット高機能化の恩恵を受けるのはAR(拡張現実)の機能だ。アップルの最新のAR技術「ARKit 2」は「iOS 11およびA9プロセッサ以降を搭載したiOSデバイスが必要」としている。そのため、「A8」を搭載するiPad mini 4ではARKit 2対応のアプリなどは動かせなかったが、最新の第5世代iPad miniでなら問題なく楽しめる。
iPad miniシリーズでも、ARKit 2を用いたアプリが動くようになる。
そのほかの進化点としては、正面カメラが7メガピクセルに高画質化され、Bluetoothが4.2から5.0に、セルラーモデルでは通信用SIMの入れ替えをせずに海外の現地データプランを購入できるeSIM方式の「Apple SIM」に対応。とくにeSIM版Apple SIMは、海外によくでかけるユーザーであれば便利に使えるだろう。
第5世代iPad miniは、2018年10月発表のiPad Proシリーズのような狭額縁デザインではなく、Lightning端子やTouch ID(指紋認証)といった従来の技術を引き続き搭載しており、デザイン的な目新しさの感覚は正直少ない。
ただ、チップセットに「iPhone XS/XS Max」や「iPhone XR」と同じA12 Bionicを搭載し、サイズ感や重量はほぼ変わらない。iPad miniシリーズのアップデートを待ち望んでいた人には間違いなく“買い”だし、コンパクトに持ち歩けるタブレットが欲しいという人にとっても、注目の1台になるはずだ。
新AirはSmart Keyboardをお手頃に使うならアリ
Apple Pencil+Smart Keyboardが使える第3世代iPad Air。
第3世代iPad Airについても、iPad miniと同じような状況だ。旧機種の「iPad Air 2」や現行モデルである第6世代iPadと比べて、ディスプレイサイズは10.5インチとなり、やや大型化。スペックとしてはminiと同じくA12 Bionic搭載でARKit 2にも対応する。
Smart Keyboardへの対応により、「スマートキーボードを使いたかったけど、最低でも10万円弱のProシリーズを買うほどでもない」といったニーズにはピッタリだ。
また、前述の通り現行のラインナップでは「9.7インチ〜11インチ」のディスプレイサイズのiPadが3モデル存在する。正直迷うところではあるが、価格は大きく異なる。
10インチ前後のiPadのアップル直販価格(それぞれ最安構成)
第3世代iPad Air(64GB・Wi-Fiモデル)……5万4800円(税別)
第6世代iPad(32GB・Wi-Fiモデル)……3万7800円(税別)
11インチiPad Pro(64GB・Wi-Fiモデル)……8万9800円(税別)
ちなみに、前述のARKit 2の要件で言えばこの3機種はどれも「A9」以上のチップセットを搭載するため、どれでも利用できる。Apple Pencil対応もハード的な違いはあるとはいえ、全機種対応だ。
フローチャート的に考えるのであれば、前述のとおり物理接続のキーボードであるSmart Keyboardを利用する場合は、第6世代iPadがまず候補から消える。
では、新しい第3世代iPad Airと11インチiPad Proをどう選ぶかだがそれは「用途」と「予算」で決定できる。
高価なiPad Proはプロ向け、買いやすいiPad AirやiPadはコンシューマー向けといった立ち位置だ。
もし、一眼カメラで撮った写真の現像や、CADなどの3Dデータの編集などプロフェッショナル向けの用途の場合は、グラフィック性能が強化され、選べるストレージ容量も豊富で、USB Type-C端子で拡張性もあるiPad Proを選ぶべきだ。
Apple Pencilは簡単なイラストやメモ書き程度、重い処理といったら3Dのゲームアプリ程度というようなコンシューマー寄りの使い方であれば第3世代iPad Airで十分だろう。
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(文・小林優多郎、写真・アップル)
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