简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:米国のイールドカーブ逆転で、リセッション(景気後退)シグナルが発信されたという議論が広がった。
Pedestrians walk along Wall Street near the New York Stock Exchange (NYSE) in New York.
米国のイールドカーブ逆転で、リセッション(景気後退)シグナルが発信されたという議論が広がった。
3カ月物と10年物の利回り逆転が景気後退の先触れだというのはかなり信頼できる。長期債の需要が高まり利回りが短期債を下回るのは、成長とインフレの見通しが弱まった結果だからだ。
しかし懐疑論者は、このリセッションシグナルは故障していると主張する。危機以降、中央銀行の政策により利回りが人為的に低く抑えられてきたこと、欧州と日本のマイナス金利によって米資産の需要が押し上げられていることが理由だ。
懐疑論者らは、リセッションが差し迫っているならばそこにあるはずの3つのものを挙げる。モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのジム・キャロン氏に言わせれば、米経済指標からもっと不吉な兆候が必要だ。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは、リスク資産がもっと値下がりするはずだと言う。プリンシパル・グローバル・インベスターズのシニアグローバル投資ストラテジスト、シーマ・シャー氏は 、逆イールドの深さと広がりに注目する。
「イールドカーブ逆転は景気後退の指標だとは考えているが、過去10年間の中銀の購入を考えると、リセッションを示唆するには逆転がはるかに深くなければならない」と同氏は語った。10年物利回りは3カ月物を約3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回っている。また、ゴールドマンの研究者らは今回の逆転の度合いが「カーブの中の70%強が逆転した過去4回のリセッションと比較してかなり弱い」と指摘した。
逆イールドがリセッションシグナルであることを疑うばかりでなく、より重大な警戒を怠らせていると警鐘を鳴らす投資家もいる。RBCキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、トム・ポーセリ氏は、米国外の低金利が米10年債利回りを低く抑えているという点に加え、米金融当局が引き締め過ぎになっているとは言えないことを挙げる。
「逆イールドが景気後退につながった時には米政策金利が中立水準を大きく上回っていた」と同氏は記述。一方今は、金利が人為的に低く抑えられており、これが景気拡大を支えているが、過去においてこうした状況は資産価格インフレを招いたと指摘。「したがって、今警戒すべきはリセッションではなく、バブルだ」と論じた。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。