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概要:英銀スタンダードチャータードは9日、経済制裁違反の取引を同行が扱っていた問題で長期にわたる当局の捜査を決着させるため10億ドル(約1100億円)を超える支払いに応じることで合意した。米国が発動した対イラン制裁への違反が繰り返し行われたことで、処分の厳しさが浮き彫りとなっている。
英銀スタンダードチャータードは9日、経済制裁違反の取引を同行が扱っていた問題で長期にわたる当局の捜査を決着させるため10億ドル(約1100億円)を超える支払いに応じることで合意した。米国が発動した対イラン制裁への違反が繰り返し行われたことで、処分の厳しさが浮き彫りとなっている。
米司法省は、アラブ首長国連邦(UAE)で働いていた同行従業員の1人が制裁違反で有罪を認め、イランの顧客も当事者不在のまま訴追されたと説明した。
裁判所文書によれば、今回の合意には英国の市場監督当局も加わっており、司法省が同行と結んでいた訴追延期合意(DPA)は2年間延長された。
スタンダードチャータードは2012年、イランに関連した01-07年の取引の扱いについて6億6700万ドルを支払うことで米当局と合意。同行はDPAの下で、当初の捜査では発覚に至らなかったイラン顧客向けの07年を過ぎてからの取引への関与を認めた。同行は書面で、米制裁違反の「完全な責任」を受け入れたなどとコメントした。
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