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概要:海外旅行で考えなければいけない「現地で使うスマホ回線」問題。海外ローミングすればカンタンだが、まだまだ高い。iPhone XS世代が一気に対応をはじめたeSIMはこの問題を一気に解決してくれる。ぜひお試しを。
iPhone XSやXR、そして最新のiPad miniやAir、Proが搭載する「eSIM機能」。
通常はSIMカードを差し替えて通信契約を変更するところを、eSIM対応機では端末内だけで回線契約を切り替えられるというものだ。
eSIMは海外の通信キャリアを中心に対応がはじまっており、しかも料金的にもかなり手頃(1週間3.5GBで2000円、1カ月10GBで40ドルなど)なプランが出てきた。渡航先次第では、海外旅行や海外出張時の選択肢としてかなり便利に使える状況になっているのだ。
前々から気になっていたもののうまく使う機会がなかったが、3月末の海外取材に合わせて使ってみた。
「アプリだけで契約が完結」T-MobileのeSIMが使いやすい
ラスベガスの空港から見る朝焼け。
今回eSIM搭載機として選んだのは「iPhone XS Max」だ。
eSIMに対応する海外キャリアは2018年末ごろからいくつか登場しており、テクノロジー業界で取材機会の多い北米向けには、3月時点では複数の選択肢から選べる。
アップルの公式サポートサイトによると、北米の現地キャリアだけでも、AT&T、T-Mobile、Verizonという大手が対応。そのほか、香港の「3」というキャリアなども海外ローミングさせる形でアメリカでも使える。
3は早期にeSIM対応をはじめたキャリアの1つで、旅行者向けに格安(1週間138香港ドル=約2000円で、1日あたり500MBまで高速通信が使える)で提供していることが特徴。
香港のキャリア「3」。比較的安価だが、今回はデータ容量と設定の簡単さでT-Mobileを使ってみた。
ただ、今回は1カ月の間に、1週間程度の北米出張を合計2回予定していたため、より容量が大きくて安心感のある月額プランを持つキャリアとしてT-Mobileを選んだ。
アメリカなど主要地域の海外旅行や海外出張での回線確保は、大手3キャリアのスマホを使っている人は、「海外ローミングを使うのが割と良い」というのは、確かに正しい。5日間程度の短い旅程なら、NTTドコモ(パケットパック海外オプション)で3980円、au(世界データ定額)でも1日980円=トータル約5000円程度、ソフトバンクはiPhoneユーザーなら「アメリカ放題」が使えるため、現時点はローミング料金はかからない(キャンペーン価格)。
ただ、渡航期間が1週間になると、ドコモで5280円(7日間料金)、auでは約7000円とそこそこの金額になってくる。また、意外な盲点は、最近増えている「格安SIM」だ。格安SIMは基本的に海外ローミングできないケースが大半なので、何らか現地回線の手配が必要になる。
そこで、契約が非常に簡単で、料金的にもメリットの高いeSIM契約が視野に入ってくる。
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T-MobileのeSIM契約アプリ。日本のAppStoreからも普通にダウンロードできる。
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T-Mobileの契約の特徴は次の通りだ。
契約は基本的にT-Mobileアプリ内だけで完結。非常に簡単
選べるプランは「月額70ドル/データ無制限」「月額40ドル/データ10GB」など複数。1週間以上の渡航なら、海外ローミングより安い
(T-Mobileに限らないが)日本で契約していけば、現地到着次第すぐ使い始められる
テザリングも利用可能
というもの。
今回は、出張2回分、合計2週間の出張をまかなうつもりで、「月額40ドル/データ10GB」プランを選択した。
T-Mobileを選んだ理由は「とにかくカンタンで、安い」
T-Mobileアプリを起動。eSIMチェックのあとは手順に従って進んで行くだけだ。
eSIM契約方法は、専用アプリを使うものと、QRコードをスキャンして取り込むものがある。T-Mobileの場合は前者の専用アプリ。初回登録から開通まで、専用アプリだけで完結するのが特徴だ。
アプリを用意するのはVerizonも同様のようだが、僕の環境だとアプリを起動するとなぜかeSIMの認識チェックで跳ねられるので、試せなかった(ちなみにアプリがなく、QRコードを読ませて契約する方式もある。香港の3はこのタイプ)。
eSIM契約アプリは英語表示ではあるものの、文章などは平易な内容。よっぽど英語が苦手だという人でも、グーグル翻訳片手にやれば、まず問題なく契約できるはず。所要時間は10分もあれば終わってしまう。
契約完了までの手順は次のような流れだった。
T-Mobileアプリを使ったeSIM契約の手順
プランにどれを選ぶかは悩みどころだが、動画をたくさん見たり、動画のアップロードをよくするなら70ドルプランも良い。
手順6の回線の使い方まで設定したら、設定完了。SMSで通知が届いたら、開通の準備ができた証拠だ。
設定が完了すると日本にいる状態でSMSでもT-Mobileの電話番号の通知が届く。
「eSIM契約」したT-Mobileでアメリカ滞在が快適
eSIMのセットアップが完了すると設定画面に2つの回線が出てくる。T-Mobileの契約は日本では使えないので、渡航するまでオフにしておけばいい。
手順を見てわかるように、アプリ上で契約が完結するため、eSIM契約は非常にスムーズで簡単だ。
これまでは、長期の出張はアマゾンなどで海外SIMを手配して、(おせじにも使いやすいと言えないWebサイトから)アクティベーション(有効化)作業をする、という使い方をしてきた。
けれども、これだけeSIM契約にストレスがないと、これまでの苦労は何だったのかという気になる。しかも、滞在期間が長いほど海外ローミングより安く済み、レンタルルーターのように充電やWiFi接続の面倒もない。正直、iPhone XS/XRユーザーなら、使わない理由が見当たらない。
サンフランシスコの中心地。Googleマップを使ったり、SNSに投稿したり日本と同様にデータ容量をまったく気にせず使えた。
今回はサンフランシスコ、ラスベガスでそれぞれ1週間ずつ使ったが、都市部だったこともあり速度やエリアは申し分なし。PCにテザリングしてYouTubeを見る、というような回線速度が必要な使い方でもストレスは感じなかった(ただし、回線事情の違いがあるので、日本ほど爆速というわけではない)。
今回は2週間でキレイに10GBを使い切ったが、もっと容量が欲しければ70ドル/月のデータ無制限プランもある(ちなみに、アプリを使うのは初回のみで、一度eSIM情報を書き込んだあとは、追加の支払いなどは「MY T-Mobile」というアカウントページから行うようだ)。
これで表示が日本語対応すれば……というところはあるものの、ほぼノンストレスで安くて早いという点で、5日以上の旅行/出張なら、利用価値は非常に高い。
ゴールデンウィーク10連休の旅行でアメリカに行く予定があって、iPhone XSシリーズなどのeSIM対応機種を持っている人は、一度使ってみてほしい。
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(文、写真・伊藤有)
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