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概要:ドイツ銀行の経営陣が金融危機後で初の再建戦略を明らかにしてから4年余りが過ぎ、同行は振り出しに戻った。これでは永遠に堂々巡りだ。
ドイツ銀行の経営陣が金融危機後で初の再建戦略を明らかにしてから4年余りが過ぎ、同行は振り出しに戻った。これでは永遠に堂々巡りだ。
ドイツ銀の本質的な問題は変わっていない。コストが高すぎ、収入が低すぎることだ。コメルツ銀行との合併交渉が破談に終わった今、パウル・アハライトナー会長とクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)に残された選択肢は少ない。コメルツ銀と合併できていれば、国内最大のライバルを退け、預金ベースの拡大で資金調達コストを下げられるはずだった。
だが弱い銀行2行を合わせることで健全な銀行を作るという試みには、乗り越えられない障害が立ちはだかった。両行のCEOは共同で発表した声明文で、統合した場合に直面する執行リスクや再編費用、厳格化される資本要件を指摘した。
合併の可能性が消え、ドイツ銀の関係者や株主は同行の再建がいかに難しいかを思い知っただろう。収入は今年1-3月(第1四半期)で9四半期連続の減少。収入に占める費用の割合は上昇し、コスト削減を掲げる経営陣に厳しい現実を見せつけた。株価は純資産倍率(PBR)で0.24倍程度にまで売り込まれ、競合をはるかに下回る。
信用格付けの引き下げという破滅的な影響をもたらし得るリスクが迫っているものの、ドイツ銀は次の一手についてほとんど白紙の状態だ。同行はこれまで格付けを守ると繰り返し表明し、コスト削減目標を維持すると強調してきた。だが現在の計画に替わる「別の選択肢」を検討すると言う以外に、新たなイニシアティブに関する言葉は聞かれない。
ドイツ銀は資本や手元資金を豊富に抱えるため、コストをのんびりと削減することが戦略であるかのようにも映るが、一部のアナリストや株主らはそれに不安を覚えている。クレディ・スイス・グループのアナリスト、ジョン・ピース氏はリポートで、「われわれは(ドイツ銀行が)トレーディングの市場シェアを失い続けると考えている。資金調達コストが高止まりする中で、費用削減を継続する必要がある」と述べた。
ドイツ銀が経営再建計画に着手した2015年、同行の株価は20ユーロを超えていたが、現在は7.25ユーロ前後で推移している。
最大の難問は投資銀行部門の方向性だ。同部門はドイツ銀全体の収入の半分を稼ぎ出し、過去には世界金融の舞台で同行を上位グループに押し上げた。だが現在では必要な資本が膨れ上がり、コストが極めて高い。このため同部門の放出や縮小が必要だと見る向きもある。
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