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概要:ジョーダン・ロチェスター氏はキャメロン元英首相が欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を約束した時、22歳の大学院生だった。
ジョーダン・ロチェスター氏はキャメロン元英首相が欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を約束した時、22歳の大学院生だった。
あれから6年半。28歳となったロチェスター氏は、同僚や顧客にとって「Mr.ブレグジット」だ。ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジストとして同氏は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡るあらゆる紆余(うよ)曲折が英市場にどう影響するかを分析する専門家として頼りにされている。
「2日に1回はブレグジットについてのリポートや電子メールを書いてきたと思う」と同氏は話す。ノムラのウェブサイトで公表された同氏の単独リポートは300を超える。共同執筆のリポートや電子メールはこれに含まれない。
30日の外国為替市場で、ポンドは合意なき離脱への懸念から4営業日続落している。ロチェスター氏は合意なき離脱の確率を約30%と見積もる。その場合、ポンドは現在の1.22ドル前後の水準から1.15ドルまで下がるとみている。
もちろん、確実な予測などない。ロチェスター氏とノムラの同僚たちは、2017年の英総選挙でハングパーラメントを正しく予想したが、外れた予想も幾つもある。
しかし、英国政治の細部へのこだわりと絶え間ないリポート発信で、ロチェスター氏はマネーマネジャーのアンドルー・スウェイン氏らの信頼を勝ち得ている。
スウェイン氏はロチェスター氏について、「英国の政治に対する洞察力、展開や政治家の行動を読む力は非常にしっかりしている」と述べた。「政治を基に取引するのは容易ではない。政治家の発言や最終的な行動は市場に一連の全く異なった結果をもたらし得る」と語った。
ロチェスター氏の大量生産活動は今後も続くことになりそうだ。ジョンソン首相の就任が合意なき離脱の懸念をあらためて高めた。
ロチェスター氏はもともとブレグジット専門家になろうと目指してきたわけではなく、政治を専攻したわけでもないが、今ではキャリアの全てがブレグジット一色だ。同氏は最終結果の確率に絶えず修正を加えていくためにあらゆるニュースを詳細に分析する。同時に、それぞれの展開を市場の動きと照らし合わせる。戦術的な取引機会がないかと目を凝らす。
現時点でもロチェエスター氏は、合意ありの離脱と離脱なしの確率をそれぞれ約40%、30%と見積もる。合意なき離脱は30%。つまり、離脱に向かって動き始めてから3年たった今も、結末は全く不確実だということだ。
「ある時点で『ブレグジットとはこういうことだったのか』と突然理解する瞬間が来るだろう。だがそれがいつになるかは分からない」と同氏は話している。
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