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概要:テック界のビリオネアは、その財力を贅沢な移動手段につぎ込んでいる。プライベートジェットはその1つ。
REUTERS/Aly Song
ビリオネアは、島1つから宇宙旅行、スポーツチームまで、ほとんどの人には手の届かない贅沢な買い物ができる。
テック界の多くのビリオネアは、その財力を贅沢な移動手段につぎ込んでいる。プライベートジェットはその1つ。
速く、楽に移動できるようプライベートジェットを所有するテック界のビリオネアを見てみよう。
ビリオネアがその財力をひけらかすことができるステータスシンボルの中で、プライベートジェットを所有することは最も贅沢な選択肢の1つだろう。
リチャード・ブランソンやイーロン・マスクといったビリオネアがクレイジーな買い物をすることはよく知られている。1年に平均8000万ドル(約90億円)を使う余裕があるとしたら、普通の人には夢見ることもできないような物に数百万ドルを使う贅沢ができる。
ビリオネアに人気なのがプライベートジェット。速く、楽に移動できるプライベートジェットを所有することは、1日で大陸を横断する必要がある大企業の重役や投資家にとっては特に価値あることだろう。
プライベートジェットを所有する、テック界の著名なビリオネアを見てみよう。
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スライドショー
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは世界で最も裕福な人物。自身の持ち株会社「ポプラー・グレン(Poplar Glen)」を介してプライベートジェットを所有している。
Chip Somodevilla / Getty Images
出典:CNBC
ベゾスのガルフストリームG650ERは8人乗り。価格は約6500万ドル。
(ベゾスの機ではない)
REUTERS/Aly Song
出典:Business Insider
投資家のマーク・キューバンは3機所有。キューバンは2017年のインタビューで、プライベートジェットを所有することは「最大の目標」だったと語った。なぜなら「最も大切な資産は時間であり、プライベートジェットは時間を買うことができる」。
Jin S. Lee
出典:Money
キューバンは実際、『ギネスブック』に載ったことがある。1999年に最初のプライベートジェット、ガルフストリーム5を購入した時のこと。4000万ドルは、単一のインターネット取引最高額に認定された。
Wikimedia Commons
出典:CNBC
ガルフストリーム5に加えて、ボーイング・ビジネス・ジェットも2機所有。ボーイング757は、2000年から所有しているNBAチーム「ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)」の移動のため。ボーイング767も所有し、チャーター機として貸し出している。
マーク・キューバン(左)とダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ選手。
AP Photo/Brandon Wade
出典:Beam Aviation
マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツは自身のプライベートジェットについて「後ろめたい喜び」であり「大きな散財」と述べたことがある。
Susan Walsh/AP
出典:Business Insider
ゲイツはボンバルディアのBD-700グローバル・エクスプレスを所有していると伝えられている。最大19人乗り、価格は約4000万ドル。
ボンバルディアのBD-700グローバル・エクスプレス。
Shutterstock.com
出典:Business Insider
数十億ドルの資産を持ち、プライベートジェットを購入したマイクロソフトの初期の幹部はビル・ゲイツだけではない。ハンガリー出身のソフトウエア開発者チャールズ・シモニーは2002年に退社するまで、Microsoft Officeの開発を統括した。
Wikimedia Commons
出典:Business Insider
シモニーは、約70mのヨットに加えて、ダッソー・ファルコンも所有。だが、地球の大気圏を飛ぶだけでは飽き足らず、国際宇宙ステーション(ISS)に2度、2007年と2009年に旅立った。
Dassault Falcon
出典:Wichita Eagle
オラクルの創業者ラリー・エリソンは、贅沢な性質としばしば型破りな行動をすることで知られている。ヨットに乗ることが大好きで、パイロットのライセンスも持っている。息子のデイビッドはスタントパイロットで、13歳の頃から父親と一緒に飛んでいる。
ラリー・エリソン(左)と息子のデイビッド。
Eric Charbonneau/Invision/AP
出典:Business Insider
エリソンはハワイの島とヨットレースのチームだけでなく、戦闘機も2機所有している。退役したソ連のミグ29と、かつてイタリア空軍で使われていたSIAI-マルケッティS-211。アメリカ政府はエリソンにミグ29の国内での飛行を許可していないと伝えられた。「武器と見なしている」からだ。
AP Photo/Efrem Lukatsky
出典:Guardian
故スティーブ・ジョブズは生前、最大15人乗りのガルフストリーム5を所有していた。アップルは2002年、昇給の代わりに同機と1000万ドル相当の自社株を与えた。
AP Photo/Lennox McLendon
出典:CNET
ジョブズの死後、同社のプロダクトデザインの責任者ジョナサン・アイブが、同機をジョブズの未亡人のローレン・パウエル・ジョブズから「破格で」購入した。アイブはジョブズが同機をデザインすることを手伝っていた。「少なくともデザインし直す必要はない」とジョークを言ったことがある。
Getty / Mike Windle
出典:Business Insider
テスラとスペースXのCEOイーロン・マスクは、2社を創業した2000年代初めからプライベートジェットを所有している。かつては12人乗りのダッソー・ファルコン900の1994年モデルを所有していたが、記録によると2016年に売却された。現在はガルフストリームG650ERを所有。
PewDiePie/YouTube
出典:Jalopnik
2019年1月、マスクのフライトデータは議論の的になった。マスクは2018年、7000万ドルのガルフストリームG650ERで、15万マイル(約24万km)を飛んだと伝えられた。テスラはマスクの空の旅に70万ドルを費やした。
マスクと同モデルのガルフストリームG650ERのインテリア。
Gulfstream
出典:Business Insider
マスクはテスラとスペースXを創業した当初、飛行機をよく操縦していた。だが、子どもと会社への責任を考え、操縦をやめることにした。2008年のインタビューで、冷戦時代の軍用機アエロL-39アルバトロス、6人乗りのパイパー・メリディアンM500、セスナ・サイテーションCJ2を操縦していたとマスクは語った。
ソビエト時代のアエロL-39アルバトロス。
Robert Sullivan (public domain)
出典:Business Insider、Washington Post
ヴァージン・グループの創業者リチャード・ブランソンは、高価な「おもちゃ」に惜しみなくお金を使うことでよく知られている。例えば、74エーカー(約30万平方メートル)のカリブ海のリゾート「ネッカー島」や100万ドルの潜水艦、水陸両用車など。
Benoit Tessier/Reuters
出典:Business Insider
ブランソンはダッソー・ファルコン50EXを所有。イギリス領ヴァージン諸島にあるプライベートアイランドへの行き来に使っている。以前はファルコン900EXを所有していたが、ネッカー島での暮らしにはより小さな飛行機が必要と語った。長旅の時は、自身の航空会社、ヴァージンアトランティック航空を使い、「スタッフや乗客とともに時間を過ごす」。
Reuters/Stringer
出典:Business Jet Traveler
だがブランソンの空の旅への関心は飛行機に留まらない。1987年、世界で初めて熱気球で大西洋を横断し、2003年にはグライダーで約46m飛行した。自身の民間宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックでは宇宙旅行を計画している。
Virgin Galactic
出典:Business Insider
グーグルの大成功で2人の創業者、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジの純資産はそれぞれ500億ドルを超えた。2人は共同持ち株会社のブルー・シティ・ホールディングス(Blue City Holdings)を介して、プライベートジェットに多額の投資を行っている。
ラリー・ペイジ(左)とセルゲイ・ブリン。
Getty
出典:Beam Aviation
2人は最初の飛行機を2005年に手に入れた。ボーイング767-200をオーストラリアのカンタス航空から1500万ドルで購入した。2人は1000万ドルを費やして、50人乗りのプライベートジェットに改装した。
ボーイング767-200。
Reuters/Sergei Karpukhin
2012年、2人と元CEOのエリック・シュミットは、合わせて8機の飛行機を所有していると伝えられた。ガルフストリーム5が2機、ボーイング757、ダッソー/ドルニエ・アルファジェット戦闘機が含まれている。
Education Images/UIG via Getty Images
出典:TechCrunch
グーグルの共同創業者が所有しているのはプライベートジェットだけではない。彼らは専用のプライベート・ターミナルも所有、2013年に購入した。ターミナルはサンノゼ国際空港にあり、建設費は8200万ドル。シグネチャー・フライト・サポート(Signature Flight Support)が運営し、シリコンバレーの他の企業や幹部も利用することができる。
サンノゼ国際空港のターミナルのイラスト。
Signature Flight Support
出典:Business Insider、Beam Aviation
グーグルは不動産子会社のプラネタリー・ベンチャーズLLC(Planetary Ventures LLC)を通じて、もう1つ飛行場を運営している。2014年、NASAからモフェット・フィールド(Moffett Field)飛行場の運営権を獲得、60年間借用する。それ以前は、グーグルの2人の共同創業者はNASAに年間100万ドル以上を支払い、モフェット・フィールドの格納庫にプライベートジェットを格納していた。
モフェット・フィールド。
Smith Collection/Gado/Getty Images
出典:Beam Aviation、TechCrunch
だが、ラリー・ペイジの空飛ぶ乗り物への関心はプライベートジェットを超えて広がっている。 ペイジが投資する2社のスタートアップ、キティホーク(Kitty Hawk)とオープナー(Opener)は、どちらも「空飛ぶ車」に取り組んでいる。
キティホークの「フライヤー(Flyer)」。
Kitty Hawk
出典:Business Insider
※敬称略
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[原文: From Elon Musk to Bill Gates, here are all of the notable tech billionaires who own private planes to jet themselves around the world]
(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)
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