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概要:日産自動車<7201.T>の次期最高経営責任者(CEO)に専務執行役員の内田誠氏と関潤氏が浮上している。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。 話し合いは進行中で、なんら決定していないという。 2人の関係者によると、山内康裕暫定CEOも含め他の候補者となる可能性もある。 日産は9日、西川広人社長兼CEOが16日付で辞任し、山内最高執行責任者(COO)が暫定的な後任に就くと発表した。指名委員会が10月末
[シアトル/パリ 12日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)の次期最高経営責任者(CEO)に専務執行役員の内田誠氏と関潤氏が浮上している。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。
話し合いは進行中で、なんら決定していないという。 2人の関係者によると、山内康裕暫定CEOも含め他の候補者となる可能性もある。
日産は9日、西川広人社長兼CEOが16日付で辞任し、山内最高執行責任者(COO)が暫定的な後任に就くと発表した。指名委員会が10月末をめどに正式な後任を決めるとしている。
次期CEO人事は、日産の筆頭株主である仏ルノー(RENA.PA)とのアライアンスの将来に多大な影響を及ぼすことになる。次期CEOは、ルノーと関係強化を推し進める、あるいは一線を画して独自路線を進む可能性がある。
内田氏は、中国事業の統括責任者。関氏は、中国事業の責任者を務めた経験があり、現在はリカバリー担当。
2人の関係者によると、内田氏は、アライアンスの購買担当の経歴も持ち、ルノーや、日産の取締役会のルノー寄りのメンバーから支持されている。一方、関氏は、日産寄りのメンバーの支持を受けている。
「ルノーとしては、内田氏の方がなじみがある。ルノー側は、関氏よりも内田氏の方がはるかに御しやすいと考えている」と日産関係者は語った。
今のところ、日産のコメントは得られていない。
2人の関係者によると、他の取締役会メンバーは、内部要因および幹部として豊かな経験から関氏支持に傾いている。
日産関係者は「関氏は、人間性の面で優れ、日産内で人気がある。同僚や部下からも信頼されている」と語った。
別の関係筋によると、日産の指名委員会は、約10人のリストから候補を絞り込んでいる。
自動車業界専門の人材紹介会社ターンポイント・コンサルティングのアンドレ・リンデキュー代表取締役は、残された時間が少ないことを考えると、現在の経営陣に入っていない人物が次期CEOに抜擢される可能性は低いとみる。
「コーポレート・ガバナンスの改善に重点を置いていることから、経営陣にさほど混乱をもたらさない人物を昇格させる余地がある」との見方を示した。
*内容を追加しました。
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