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概要:欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎NY外為:ドル上昇、今後の利下げ巡り金融当局の意見分かれる
18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。この7週間余りで最大の上げを記録した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイントの利下げを実施したが、今後の緩和の必要性について意見が分かれていることが明らかになった。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。一時は0.4%上昇し、7月31日以来の大幅高となった。ドルは主要10通貨の大半に対して広範に上昇した
カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のストラテジスト、ビパン・ライ氏は、追加利下げに関して金融当局者内のコンセンサスが得られていないことで、「市場には追加利下げを示唆する材料が何も与えられなかった。ドルが買われた理由はそこにある」と指摘した
FOMCでの0.25ポイント利下げ決定には会合参加者のうち3人が反対。2人は据え置きを主張、1人は0.5ポイント引き下げを主張した
FOMCでは「経済見通しに関する世界的な動向と落ち着いたインフレ圧力が示唆するものを考慮して」、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジは1.75-2.00%に引き下げられた
ニューヨーク連銀はこの日も公開市場操作(オペ)を実施し、750億ドル(約8兆1100億円)を市場に供給。FF金利実効レートは低下した
ニューヨーク時間午後4時50分現在、ドルは円に対して0.3%高の1ドル=108円46銭
ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1028ドル
欧州時間の取引
ドルが主要10通貨全てに対して上昇。FOMCの政策決定を待つ中、取引は薄かった。
原題:Dollar Strengthens as Fed Divided on More Rate Cuts: Inside G-10(抜粋)Dollar, Volatility Rises Before Fed Decision: Inside G-10
◎米国株・国債・商品:米国債が上げ幅縮小、株は下げを埋める展開
18日の米金融市場では、米国債が上げ幅を縮小。米連邦公開市場委員会(FOMC)は今年2度目の政策金利引き下げに踏み切ったものの、さらなる緩和の必要性に関する見方が分かれた。株式相場は下げを埋める展開。金利上昇がプラスに作用する金融銘柄が値上がりした。
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S&P500種株価指数は一時4週間ぶりの大幅安となる場面もあったが、下げを埋めて引けた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は会合後の記者会見で、景気減速の兆候に対して警戒を怠らないと表明した。銀行株が堅調。米10年債利回りは1.8%をわずかに下回る水準に低下した。
S&P500種は前日比ほぼ変わらずの3006.73。ダウ工業株30種平均は36.28ドル(0.1%)上昇の27147.08ドル。ナスダック総合指数は0.1%下落。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時54分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、1.796%。
FOMCの0.25ポイント利下げは広く予想されていたものの、年内の追加利下げに関する見通しの方がより注目されていた。
アライアンスバーンスタインのシニア米国エコノミスト、エリック・ウィノグラド氏は、「われわれが受け取ったガイダンスは強弱まちまちの内容だったと考える」と指摘。「米金融当局はリセッション(景気後退)に陥ることに歯止めを掛けたいと望んでいるが、成長押し上げに向けては何もしないつもりだ」と述べた。
原油価格は続落。サウジアラビアの原油生産が早急に回復する見通しと、世界の在庫が十分にあるとの見方に市場の注目が移った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は1.23ドル(2.1%)安の1バレル=58.11ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は95セント安の63.60ドルで終了。
ニューヨーク金スポット相場は下落。追加利下げの必要性を巡ってFOMC当局者らの意見が分かれていることが明らかになり、金を6年ぶり高値に押し上げた金利見通しが不透明になった。ニューヨーク時間午後2時42分現在、スポットは0.5%安の1オンス=1493.29ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMCの発表前に、0.2%高の1515.80ドルで終了した。
原題:Bonds Erase Gains, Dollar Climbs on Hawkish Fed: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slides as Focus Shifts to Quick Return of Saudi Supply
Gold Declines as Fed Statement Inserts Doubts Into Rates Outlook
Gold Posts Third Straight Gain Ahead of Fed Policy Decision
◎欧州債:国債の利回り曲線ブルフラット化、周辺国が堅調
18日の欧州債市場で国債のイールドカーブがブルフラット化した。米連邦公開市場委員会(FOMC)による金融政策の発表を控え、英国債のパフォーマンスはドイツ債や米国債を上回った。周辺国債は上昇。ギリシャ政府は銀行の不良債権処理を後押しするため、最大90億ユーロ(約1兆760億円)の政府保証を提供する計画だと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
英国債が上昇。欧州委員会のユンケル委員長が英国の合意なきEU離脱のリスクは今や「手で触れられる」ほどだと語ったほか、英国のインフレが予想を下回る伸びだったことが響いた
ドイツ債は上昇。中核国債のパフォーマンスが準中核国債を下回った。市場予想によると、FOMCは0.25ポイントの利下げを決定する
ドイツ10年債利回りは4bp下げてマイナス0.51%、フランス10年債利回りは5bp下げてマイナス0.23%。イタリア10年債利回りは5bp低下して0.87%
ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください
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