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概要:Gina Chon [サンフランシスコ 18日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 孫正義氏が率いるソフトバンクグループ<9434.T><9984.T>のハイテク企業ファンド「ビジョン・ファンド」は、気前の良い投資でシリコン・バレーを魅了した。しかし、投資のすべてを見事な成功に変える「魔法の杖」は欠いているようだ。 同ファンドはスタートアップ企業に大盤振る舞いし、業界制覇を促すことで知られるが、共用オフィスを運営する米ウィーカンパ
Gina Chon
[サンフランシスコ 18日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 孫正義氏が率いるソフトバンクグループ(9434.T)(9984.T)のハイテク企業ファンド「ビジョン・ファンド」は、気前の良い投資でシリコン・バレーを魅了した。しかし、投資のすべてを見事な成功に変える「魔法の杖」は欠いているようだ。
同ファンドはスタートアップ企業に大盤振る舞いし、業界制覇を促すことで知られるが、共用オフィスを運営する米ウィーカンパニーは苦戦しており、犬の散歩企業ワッグやカーシェア・アプリのゲッタラウンドも競合他社の後塵を拝している。
ゲッタラウンドとワッグへの昨年の投資額は各々3億ドルで、ビジョン・ファンドとしては比較的小規模だったが、それでもスタートアップ企業の標準からみれば破格だ。
共有オフィス 「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーへの投資は、最も悲惨な様相を呈している。同社は銀行から企業価値評価を100億ドルに引き下げられ、新規株式公開(IPO)を延期したばかりだ。ビジョン・ファンドは直近の資金調達ラウンドで企業価値を470億ドルと評価していた。
ビジョン・ファンドがウィーワークに注ぎ込んだ総額約110億ドルの投資は同社の急成長を支えたが、企業統治の問題解決にはつながらず、新たな投資家を遠ざける結果となった。
一方、ワッグは昨年、最高経営責任者(CEO)を交替させたが、セカンド・メジャーによると第2・四半期時点で同業のローバーの企業規模はワッグの5倍近くに達している。ワッグが比較的安価な犬の散歩サービスを手掛けるのに対し、ローバーは犬のシッターや預かりなど高額サービスで評価を得ていることが一因だ。
カーシェア業界も似たような構造になっている。ゲッタラウンドはソフトバンクが投資した後に経営陣を刷新し、米国でのシェアは48%と、同業トゥロ(Turo)の52%との差は小さい。しかし地元での運転に的を絞るゲッタラウンドに対し、トゥロはより富裕な旅行者や週末旅行向けのサービスを行っており、セカンド・メジャーによると取引1件当たりの平均価格はゲッタラウンドの約7倍だ。
ソフトバンクの投資は役に立つこともある。2017年に同社が2億50000万ドルを投資したオンライン融資のキャベッジは昨年、零細企業向け融資で業界首位のオンデックに肉薄し始めた。とはいえ、資金力だけで魔法のように事業戦略や経営指揮、事業の執行がかなうというわけにはいかない。
●背景となるニュース
*ウィーワークは16日、年内にIPOを完了する見通しを示し、今月中に予定していたIPOを延期した。ソフトバンクなどが延期を求めていた。
*ピッチブックは5日、ゲッタラウンドが企業価値評価17億ドルで2億150万ドルの資金調達を目論んでいると報じた。競合するトゥロは7月に2億5000万ドルを調達し、企業価値を10億ドル超と評価された。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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