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概要:今週の外為市場ではドルの堅調地合いが続きそうだ。金融緩和策への期待感からユーロが、欧州連合(EU)無秩序離脱への懸念から英ポンドが売られやすく、ドルを押し上げる場面が増えている。 10月の米利下げ観測が勢いを失ってきたことも、底堅さを支える一因だ。 予想レンジはドルが106.50━108.50円、ユーロが1.0800―1.1100ドル。 ドル指数が3週間半ぶり高値を更新し、2017年以来の高水準に再び接近してきた。主
[東京 30日 ロイター] - 今週の外為市場ではドルの堅調地合いが続きそうだ。金融緩和策への期待感からユーロが、欧州連合(EU)無秩序離脱への懸念から英ポンドが売られやすく、ドルを押し上げる場面が増えている。
10月の米利下げ観測が勢いを失ってきたことも、底堅さを支える一因だ。
予想レンジはドルが106.50━108.50円、ユーロが1.0800―1.1100ドル。
ドル指数が3週間半ぶり高値を更新し、2017年以来の高水準に再び接近してきた。主な要因は、平仄(ひょうそく)を合わせる形で安値を更新しているユーロ安だ。
欧州中央銀行(ECB)が今月12日に利下げや量的緩和(QE)再開といった包括緩和を決定して以来、ユーロは上値の重さが目立っている。最近では、積極緩和に批判的だったラウテンシュレーガー専務理事が任期切れを待たずに突然辞任したことで、中銀内の足並みの乱れも懸念材料として浮上してきた。
英国のEU離脱が無秩序なものとなる可能性が増してきたことも、ユーロ相場の重しだ。ブレグジットリスクは当然ポンドに響くが、減速基調の欧州経済が無傷で済むはずがなく「ブレグジットや欧州経済に関する動静には引き続き注意が必要」(外銀)という。
短期筋に売り余地があるとみられることも、思惑を助長する。米商品先物取引委員会(CFTC)の集計によると、投機ポジションの売り持ちはユーロ、ポンドともに年央から夏にかけて膨らんだ水準から整理が進んでいる。明確な手掛かりがあれば、再び売りが出やすい状況だ。
米国側にも、ドルを押し上げる要因がある。夏に急低下した国債金利は反転上昇し、10年金利はギリシャをも上回る水準まで上がった。世界中の運用資金が米国へ向かう構図は避けられない。
10月の利下げ観測が後退してきたことも、金利上昇を通じてドル高圧力となりやすい。CMEのFEDウォッチによると、市場が織り込む10月連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれる確率は、一時の3割程度から5割超へ回復した。4日の雇用統計など関連指標は要注目だ。
CNBCによると、米中通商交渉は10日から再開される。関連して大きなニュースが出れば、欧米景気などファンダメンタルズに沿った動きが一変する可能性もある。中国は国慶節で10月1日から7日まで休場となる。
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