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概要:欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎米国市況:株が小反落、激しい値動きで終盤失速-原油は大幅安
7日の米株式相場は反落。取引時間中は値動きの激しい展開となった。投資家は一部主要国で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化しているのかどうか見極めようとしている。原油は大幅安、米国債も値下がりした。
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S&P500種指数は一時3.5%高となったが、午後に勢いを失いマイナス圏で終了。一時は3月23日の安値からの上昇率が20%となり、強気相場入りとみなされる状況にもなった。
S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2659.41。ダウ工業株30種平均は26.13ドル(0.1%)下げて22653.86ドル。ナスダック総合指数は0.3%安。米国債市場では、10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し0.71%。
TIAAの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「非常にボラティリティーの高い状況が続くだろう。これからもジェットコースターのような動きを目にすることになる」と指摘。「再び底を試す展開になるだろう」と述べた。
ドルは値下がり。欧州の一部で外出制限措置の緩和が検討されていると報じられ、リスク選好が強まった。オーストラリア・ドルなど資源国通貨は、サウジアラビアとロシアが減産合意に向けて取り組んでいるとの見方も背景に上昇した。ドルは対円で0.4%安の108円76銭。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落し、月初来の安値となった。新型コロナによる需要減に対応するほどの減産で主要産油国が合意できるのかが意識された。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の会合が9日に予定される中、サウジアラビアとロシアは合意条件を詰めている。20カ国・地域(G20)のエネルギー相会合は10日開催の見通し。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は2.45ドル(9.4%)安の1バレル=23.63ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.18ドル安の31.87ドル。
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに下落。ロンドン金相場との価格差が再び拡大している。一時はロンドンの金現物価格をオンス当たり50ドル上回る場面もあった。この価格差は先物契約を現物と交換するコストの指標とみられている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.6%安の1オンス=1683.70ドルで終了。一方、ロンドンの金スポットは約1649ドル。
原題:Stocks Close Lower; Oil Declines on Deal Doubts: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Sinks Broadly as Stocks Rally a Second Day: Inside G-10(抜粋)
Crude Dives 9% on Worries an Output Cut Wont Be Big Enough(抜粋)
Gold Markets Are Being Haunted by Signs of Dislocation Again(抜粋)
◎欧州市況:株上昇、ドイツDAXは弱気相場を脱却-ドイツ債は下落
7日の欧州株は上昇。強気相場入りの水準に接近したが、取引終盤に上げを縮めた。
ユーロ・ストックス50指数は2.2%高で終了。3月に記録した安値からの20%上昇にわずかに届かなかった。ドイツのDAX指数は安値からの上昇幅が23%となり、弱気相場を脱した。フランスとイタリアの主要株価指数も日中は強気相場圏内に上昇したが、その後失速した。
欧州の幾つかの国で新型コロナウイルス感染者数の増加ペースが減速し、デンマークやオーストリアなどはロックダウンの緩和に向かっている。これらを材料にトレーダーは今週に入り、一段と楽観を強めた。
ストックス欧州600指数は1.9%高。業種別19指数はいずれも上昇した。自動車メーカーや銀行、鉱業は3%を超える上げ。ディフェンシブ銘柄は小幅な伸びにとどまった。
ラッセル・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、デービッド・ビッカーズ氏は「相場が底をつけ、新型コロナの感染がピークに達し、中国でも感染の第2波が見られないのであれば、誰もが職場に復帰し、生産活動が再開する。そして再び消費が始まる」と述べた。
欧州債市場ではドイツ債が下落。10年債利回りは3月18日以来の大幅な上昇となった。ドイツ債務管理庁が4390億ユーロ相当の暫定的な国債発行計画を明らかにしたことが手掛かりとなった。
ドイツ債はベアスティープ化した。イタリア債も下げたが、イールドカーブはフラット化した。
英国債は2件の国債入札を乗り切った後で、イングランド銀行(英中央銀行)による買いオペを前に下げ幅を縮小していたが、8日の国債入札に備えてディーラーの換金売りがあり再び下げた。
ドイツ10年債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇してマイナス0.32%。フランス10年債利回りは10bp上げて0.16%、イタリア10年債利回りは10bp上げて1.59%。
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