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概要:欧米中央銀行の定例会合を終え、金融市場は週明け以降、年末年始の休暇モードに入ります。 米連邦準備理事会(FRB)がリードし、当面はドル高基調の見通しです。 ただ、やはり新型コロナウイルス感染拡大を警戒
欧米中央銀行の定例会合を終え、金融市場は週明け以降、年末年始の休暇モードに入ります。
米連邦準備理事会(FRB)がリードし、当面はドル高基調の見通しです。
ただ、やはり新型コロナウイルス感染拡大を警戒した根強い円買いがドルを下押しする可能性もあります。
FRBは12月14-15日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、資産買い入れ縮小(テーパリング)を加速させ、2022年3月に終了する方針を全会一致で決定。
当局者による金利見通しでは、早ければ来年6月から政策金利を計3回引き上げ、ゼロ金利を解除するとしています。
足元のインフレ高進について「一時的」としてきたこれまでの見解を改め、本格的に物価上昇を抑制する方針を打ち出しました。
インフレについては、12月10日に発表された11月の消費者物価指数(CPI)が前年比+6.8%、15日発表の生産者物価指数(PPI)が+9.6%と、それぞれ1982年以来39年ぶり、2010年以来11年ぶりの高い伸びを記録。
FRBは物価上昇目標を2%としていますが、今回のFOMC会合でインフレ見通しを22年が+2.6%、23年は+2.3%と、それぞれ今年9月時点の+2.2%から上方修正し、インフレ長期化を見込んでいます。
一方、16日に開かれた英中銀金融政策委員会(MPC)では予想外の利上げ、欧州中銀(ECB)理事会ではパンデミック特別購入プログラム(PEPP)の来年3月終了など、FRBに追随して引き締めの方向性を示しました。
が、いずれも新型コロナ感染再拡大による経済への影響が憂慮され、先行きを見極める必要がありそうです。
欧州通貨買いは続かず、ドルの上昇基調を支援する要因となりそうです。
もっとも、FRBの場合はインフレを含め強い経済指標が目立っていたため、引き締めを加速させるとの見方はほぼ織り込まれていました。
FOMC終了後のNY市場では債券売り・株買いが進み、ダウはこの日300ドル超高で取引を終えています。
米10年債利回りは上昇したものの、ナスダックは2%高と良好な地合いを反映。
S&Pも堅調な値動きとなり、過去最高値圏を維持しています。
とはいえ、やはり新型コロナ感染再拡大に備える必要はあります。
イギリスでは1日当たりの新規感染者が7万人台と過去最多となった今年1月の水準を超えたほか、オミクロン株による死者も確認されました。
ドル・円に関しては、好調な米国経済を背景に当面の上昇基調が見込まれるものの、薄商いとなる年末年始に向けドルの手仕舞いや根強い円買いにより115円以上を目指す展開は想定できません。
(吉池 威)
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