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概要:20日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。 17日の米国市場はNYダウが532ドル安だった。 米国内でも新型コロナ変異株(オミクロン株)感染が急増し、景気回復を抑制すると
20日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。
17日の米国市場はNYダウが532ドル安だった。
米国内でも新型コロナ変異株(オミクロン株)感染が急増し、景気回復を抑制するとの警戒感から売り先行の展開。
また、株価指数の先物やオプション、個別株オプションなど4つの取引期限が重なるクアドルプル・ウィッチングでテクニカルな売りも重しとなった。
さらに、連邦準備制度理事会
(FRB)のウォラー理事の「3月連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げも選択肢となる」とのタカ派発言も売り材料となり終日軟調に推移した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の28425円。
円相場は1ドル113円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。
ただし、米国の下落についてはクアドルプル・ウィッチングによる需給要因が大きかったと考えられるため、嫌気売りはそれ程波及しないだろう。
ウォラー理事の発言についても先週末の日銀会合におけるコロナ禍に対応した緩和策の縮小において、各国のタカ派的な動きは織り込まれている面もあると考えられる。
そのため売り一巡後は次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。
もっとも、今週末に海外市場はクリスマスの祝日で休場となる。
FOMCやクアドルプル・ウィッチングといったイベントが通過したことにより、海外勢はクリスマス休暇入りとなることから商いは細ると見られる。
参加者が限られるなか、短期筋による売り仕掛けの動きには大きく反応しやすいため、先物の動きのほか、指数インパクトの大きい値がさ株などの動向には注意する必要はあるだろう。
そのため、物色の流れとしては個人主体の中小型株に向かいやすいところ。
しかしながら、今週はIPOラッシュを迎えるため、IPO銘柄に資金が集中しやすく、他の中小型株などへは資金が広がりづらい需給となる。
IPOが好調であれば利確資金の還流も期待されるものの、週を通じてIPOが続くことから物色対象は広がりづらいだろう。
ただし、来週に入るとクリスマス休暇明け、IPO通過により改めて来年の相場を意識した物色に向かうと考えられるため、イレギュラー的に売られている銘柄などへは押し目狙いのスタンスになりそうだ。
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