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概要:ニューヨーク外為市場ではユーロが上昇。前日に対ドルで付けていた22カ月ぶり安値から戻した。欧州連合(EU)が今週にも債券の共同発行計画を発表するというブルームバーグの報道を受け、ユーロ圏がロシアのウクライナ侵攻による経済的な影響の軽減に向けて財政政策を強化するという観測がユーロを支援した。
[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではユーロが上昇。前日に対ドルで付けていた22カ月ぶり安値から戻した。欧州連合(EU)が今週にも債券の共同発行計画を発表するというブルームバーグの報道を受け、ユーロ圏がロシアのウクライナ侵攻による経済的な影響の軽減に向けて財政政策を強化するという観測がユーロを支援した。
3月8日、ニューヨーク外為市場ではユーロが上昇した。前日に対ドルで付けていた22カ月ぶり安値から戻した。欧州連合(EU)が今週にも債券の共同発行計画を発表するというブルームバーグの報道を受け、ユーロ圏がロシアのウクライナ侵攻による経済的な影響の軽減に向けて財政政策を強化するという観測がユーロを支援した。写真は2016年11月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
また、欧州中央銀行(ECB)の理事会を10日に控え、ユーロ売りを控える動きとなった。
ブルームバーグの報道によると、EUが共同発行する債券は大規模となる可能性があるという。
キャピタル・エコノミクスの市場エコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏は、ブルームバーグの報道が確認されれば、ユーロ圏の資産にとってプラス材料となるものの、このところの低迷からの回復を維持するには不十分と指摘した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「ECB総裁がユーロ安をユーロ圏経済が直面する逆風の1つと認める可能性がある」とし、一部投資家はECB理事会を前に新たな安値を試すことに消極的になっていると述べた。
米国時間の原油先物は約4%上昇。米国がロシア産原油の輸入を禁止したほか、英国が年末までに輸入を段階的に停止すると発表したことを受けた。ただ、北海ブレント先物は前日取引時間中に付けた14年ぶり高値を下回り、ユーロに対するセンチメント押し上げに寄与した。
終盤の取引でユーロ/ドルは0.5%高の1.0906ドル。
ユーロ/スイスフランは0.9%高の1.0134フラン。前日はパリティ(等価)水準を付けていた。ユーロは円やポンドに対しても上昇した。
主要通貨に対するドル指数は横ばいから小幅安の99.15。
ロシアの通貨ルーブルは前日、EBSで1ドル=160ルーブルまで下落し、過去最安値を更新していたものの、8日の取引では対ドルで5.9%高で推移した。
ドル/円 NY午後4時 115.64/115.65
始値 115.63
高値 115.78
安値 115.43
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0906/1.0907
始値 1.0890
高値 1.0958
安値 1.0873
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