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概要:10日の日本株市場は、買い先行後はウクライナ情勢を睨みながらの相場展開になりそうだ。 9日の米国市場ではNYダウが653ドル高だった。 ロシア、ウクライナ外相会談を10日に控え停戦期待から買い先行で始
10日の日本株市場は、買い先行後はウクライナ情勢を睨みながらの相場展開になりそうだ。
9日の米国市場ではNYダウが653ドル高だった。
ロシア、ウクライナ外相会談を10日に控え停戦期待から買い先行で始まった。
その後も1月JOLT求人件数が過去最高となったほか、石油輸出国機構(OPEC)の増産期待に原油価格が大きく反落すると、スタグフレーション懸念も後退し投資家心理の改善で一段高となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比645円高の25395円。
円相場は1ドル115円80銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。
米国では原油先物相場の下落を受けてリバランスの動きが強まっており、東京市場においても同様の値動きが見込まれる。
そのため、インデックス連動から指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均をけん引する格好となる一方で、商品市況の上昇を背景に買われていた資源関連株などには利益確定の動きに向かいやすいだろう。
日経平均は連日で昨年来安値を更新しているが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から5日線(25458円水準)を捉えてくる可能性がある。
これをクリアしてくるようだと、リバランスの動きは一段と強まりやすく、ショートカバーを誘う流れも意識されてくるだろう。
もっとも、日中はウクライナ情勢を睨みながらの相場展開となるが、チェルノブイリ原発の電源供給がロシア軍によって遮断されたと報じられており、放射性物質が漏れる恐れもあるため、関連する報道などによって大きく振らされる点には注意をしておきたい。
また、明日のメジャーSQを控えて先物市場はロールオーバー中心の商いとなることから、ヘッジの動きが一巡した後は動きづらいところである。
物色は指数インパクトの大きい値がさ株のほか、米長期金利の上昇を背景に金融セクターなどへの見直しも意識されそうだ。
また、政府は9日、新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置の適用下で実施している大規模イベントの人数制限について、一定の感染対策を前提に撤廃する方針を固めたと報じられている。
アフターコロナ株を見直す動きなども意識されやすいだろう。
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