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概要:カナダ統計局は29日、第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率が年率5.6%になったとの推計値を発表した。カナダ銀行(中央銀行)の最新の予測をはるかに上回っており、連続大幅利上げを実施する可能性が高まった。
カナダ統計局は29日、第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率が年率5.6%になったとの推計値を発表した。
[オタワ 29日 ロイター] - カナダ統計局は29日、第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率が年率5.6%になったとの推計値を発表した。カナダ銀行(中央銀行)の最新の予測をはるかに上回っており、連続大幅利上げを実施する可能性が高まった。
統計局によると、2月の実質GDPは前月比で1.1%増え、アナリスト予想の0.8%増を上回り、9カ月連続のプラス成長だった。3月は0.5%のプラス成長との推計を示した。
中銀は4月に第1・四半期の年率成長率が3.0%になるとの予測を示していた。統計局によると、新型コロナウイルス関連の制限緩和に伴い、幅広い業種がプラス成長に寄与した。
デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者、ロイス・メンデス氏は「中銀は6月の50ベーシスポイント(bp)の利上げにレールを敷いたが、今回のようなデータを受けて市場は、中銀が一段と積極的に動く可能性を少なくとも一定程度は織り込むことになる」と指摘した。
中銀は4月の政策決定会合で、政策金利を50bp引き上げ、1.0%にすることを決めた。インフレ抑制に向け、次回6月1日の会合でも大幅利上げするとの見方が大勢になっている。中銀は50bpより大幅な利上げに踏み切る可能性を排除していない。
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