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概要:午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比197円73銭高の2万7353円87銭と、続伸した。前日の米国株式市場が高かったことを好感して買い優勢で始まった。直近の戻りでテクニカル面で警戒感が生じる一方、アップルが新型iPhone14プラスを生産削減するとの報道など悪材料があったものの、利益確定売りを消化し上値を追う展開になった。
10月19日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比197円73銭高の2万7353円87銭と、続伸した。前日の米国株式市場が高かったことを好感して買い優勢で始まった。
[東京 19日 ロイター] -
午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比197円73銭高の2万7353円87銭と、続伸した。前日の米国株式市場が高かったことを好感して買い優勢で始まった。直近の戻りでテクニカル面で警戒感が生じる一方、アップルが新型iPhone14プラスを生産削減するとの報道など悪材料があったものの、利益確定売りを消化し上値を追う展開になった。
18日の米国株式市場は、ゴールドマン・サックスとロッキード・マーチンの堅調な四半期決算を受け、続伸。米企業の決算は直接的に日本株にプラス作用する性質のものではないながら、国内企業に関しても業績を巡る懸念を和らげる効果が生じるとの見方もあり、全体的に買い優勢の展開となった。
きょう19日は、1987年に起きたブラックマンデーから35年。10月はアノマリーで大波乱が多いが、「ここ一両日の動きをみると先が見えてきた様子。大きな波乱は目先は起きないとみる投資家が増え、底堅くなってきたのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)という。
物色面では「身の回りをみても、人出の多さが目に付くようになってきた。当面は内需株が中心だろう」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との声が聞かれるほか「国内の経済対策に方向性がみえてきたことで、建設なども含め幅広く分野で内需株に期待がかかる」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もある。
テクニカル面では、200日移動平均線を超えてきたことが注目されている。市場では「6日の戻り高値2万7399円19銭を超えるかどうかに関心が集まっている」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.42%高で午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆1902億8500万円。東証33業種は、鉱業、医薬品を除く31業種が値上がりし、中でも電気・ガス業の上昇が目立った。
個別では、ファーストリテイリングが商いを伴って大幅上昇となったほか、東京エレクトロンもしっかり。半面、村田製作所など米アップル関連と称される銘柄がさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり1160銘柄(63%)に対し、値下がりが567銘柄(30%)、変わらずが110銘柄(5%)だった。
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