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概要:14日の米株式相場は上昇。銀行セクター混乱の最悪期は過ぎたとの見方から、買いが優勢になった。
14日の米株式相場は上昇。銀行セクター混乱の最悪期は過ぎたとの見方から、買いが優勢になった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 3920.56 | 64.80 | 1.68% |
ダウ工業株30種平均 | 32155.40 | 336.26 | 1.06% |
ナスダック総合指数 | 11428.15 | 239.31 | 2.14% |
S&P500種株価指数は、ロシアの戦闘機が米空軍無人機と衝突したと伝わると上げ幅を縮小したが、引けにかけて持ち直した。金融セクターに関する格付け会社の見解は、金融危機以降で最大の銀行破綻に揺れる市場センチメントの脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。
S&Pグローバル・レーティングはファースト・リパブリック・バンクを「ウオッチネガティブ」に指定したほか、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは米国のバンキングシステムの見通しを「ネガティブ(弱含み)」と、これまでの「安定的」から引き下げた。
ムーディーズ、米銀システム見通し「ネガティブ」に-1週間で3行破綻
ソーファイの投資戦略責任者、リズ・ヤン氏は「市場は今、どっちつかずの状況だ。今後の方向性に関して全く決めかねている」と指摘。「前日の取引終了時点では、米消費者物価指数(CPI)がどうなるか織り込もうと努めていた。そしてCPIは発表された。もはや何が良くて、何が悪いのか市場には確信がないようだ」と述べた。
2月の米CPIは前月比0.4%上昇。市場予想と一致した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比ベースで5カ月ぶりの大きな伸びとなり、市場予想も上回った。
米CPI、コア指数が予想上回る-FOMCに利上げの圧力 (3)
ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」を創業したメリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏はCPIを受けて、米金融当局が来週に25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを実施すると見込んでいる。「銀行問題を踏まえると、この統計は50bpの可能性を再浮上させるほどではないが、米当局がインフレに関する信頼維持を望むのであれば、来週に再度の利上げを決定する必要があり、利上げを終了したとのシグナルを発するべきではないことを示している」と続けた。
米国債
米国債市場では短期債中心に利回りが上昇。2月のCPIでインフレの高止まりが示されたことが背景。2年債利回りは過去3営業日の低下幅が過去数十年で最大となっていた。スワップ市場では来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で25bpの利上げが決定されるとの見方が織り込まれている。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.80% | 9.2 | 2.49% |
米10年債利回り | 3.69% | 11.2 | 3.14% |
米2年債利回り | 4.25% | 27.2 | 6.84% |
米東部時間 | 16時58分 |
BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「全体として、これはインフレの最新情報で、これだけを見れば、来週の25bp利上げは既定路線であることが示唆される」と指摘。「シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンク破綻による銀行セクターへの波及抑制での成功がさらに明確になるまで、地銀のストレスを背景に来週の政策決定は不確定要素の状態が続く」と話した。
外為
外国為替市場ではドル指数が小幅低下。米金融当局は次回の政策決定で、インフレ高進継続と銀行セクター混乱をてんびんにかけて検討する可能性が高いとみられている。
主要10通貨ではスウェーデン・クローナやカナダ・ドル、ニュージーランド・ドルの上げが目立った。円は下落率トップとなり、対ドルでは4営業日ぶりに下げて一時134円90銭を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1243.35 | -1.73 | -0.14% |
ドル/円 | ¥134.23 | ¥1.02 | 0.77% |
ユーロ/ドル | $1.0733 | $0.02 | 0.02% |
米東部時間 | 16時58分 |
ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏は米CPIについて、「問題になるほど十分には強くない。米金融当局にがこれによって銀行セクターを無視するほどではない。大方がこうした受け止め方をするだろう」と指摘。「ユーロと円のロングにとってプラスだ」と述べた。
クレディ・アグリコルCIBのG10通貨戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「このデータは米金融当局が来週に利上げペースを50bpに再加速させる差し迫った必要性はないかもしれないことを示唆している可能性がある」とリポートで指摘。「とはいえ、インフレとの闘いで行動を休止する時間はないことをデータは浮き彫りにしている」とし、「来週の米利上げ休止の有無について市場がまだ議論していることを踏まえれば、今回のインフレ統計は政策会合を前に利上げ期待を押し上げるだろう」と話した。
原油
ニューヨーク原油相場は取引終盤に大きく下落。潤沢な供給と米経済の先行き不安の高まりで、強気派はポジションを手じまうしかなかった。
ロンドンICEの北海ブレント原油は今年の安値を更新。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は3カ月ぶりの安値。石油輸出国機構(OPEC)は月報で、4ー6月(第2四半期)は季節的に需要が鈍くなることから若干の供給超過となるとの見通しを示した。
OPEC、4-6月期は若干の供給超過見込む-季節的に需要減速へ
UBSのストラテジスト、ジョバンニ・シュトーノボ氏は「在庫統計で在庫減少といった前向きな環境が明らかになるまで、現時点でエクスポージャーを大きく拡大する気になりにくい」と述べた。
WTI原油先物
出所:Nymex
15日には国際エネルギー機関(IEA)が需給見通しを発表する。マーケットの反応が注目されている。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比3.47ドル(4.6%)安い1バレル=71.33ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は3.32ドル下げて77.45ドル。
金
ニューヨーク金相場は反落。CPI統計では予想を小幅に上回ったコア指数が注目された。
SVB破綻を受けて投資家は資金を安全な金に逃避させ、金価格は1オンス=1900ドルを上回っている。
CPIに対する市場の反応は非常にポジティブだったが、SVB破綻の余波によるリスクは消えていないと、オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は指摘する。コア指数は「どちらかというと強く、賃金の軟化はわずかだったが、全体的に非常に強いわけではなかったため、市場は上昇モードに入ったようだった。」と述べた。
上段:金スポット価格、下段:LME銅価格
出所Lブルームバーグ、LME
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時25分現在、前日比0.2%下げて1オンス=1909.22ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比5.60ドル(0.3%)安の1オンス=1910.90ドルで終了した。
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