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米地銀幹部、「割安」な自行株を相次ぎ取得－ＳＶＢ破綻受けた下落時
概要：米地銀の経営幹部は、シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）の経営破綻に端を発する地銀株の売り浴びせで値下がりした自行の株式を相次いで取得した。
100人超の地銀経営幹部が計1390万ドル以上投じて自行株買い入れ
自行の信任投票という意味合いも、14日の株価反発で既に利益上げる
米地銀、信じ難いほどお買い得とアックマン氏－システム上劣らず重要
地銀株は13日に急落した後、14日に反発。地銀幹部らの取引の多くは既に利益を上げている。
カレン・フロスト・バンカーズのフィリップ・Ｄ・グリーン最高経営責任者（ＣＥＯ）は100万ドルを投じて自行株を購入。当局への届け出によれば、9500株を１株当たり約106.60ドルで買い入れた。同株は14日、これより約4.6％高い111.52ドルで取引を終えた。
カレン・フロストの広報担当者、ビル・デイ氏はグリーン氏の株式取得について、自行への信頼を示しており、「支援の表れ」でもあると述べた。
このほか、イースト・ウエスト・バンコープのアイリーン・オー最高財務責任者（ＣＦＯ）は13日に自行株を約50万ドル相当取得。カスタマーズ・バンコープのジェイ・シドゥ会長も同日に約50万ドル相当を自行株に投じた。同行のサム・シドゥ社長は14日に10万ドル強相当を購入した。
メトロポリタン・バンクではマーク・デファジオＣＥＯが間接保有の形で約50万ドル相当を買い増したほか、複数の取締役も購入した。
ウェドブッシュのアナリスト、デービッド・キアベリーニ氏は14日の電子メールで、「私はこれらの取引について、昨日の相場急落に乗じたものとみている。また自行への信任投票という意味合いもある」と説明した。
ＬＰＬファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「地銀株はあたかも『全てが解決した』シグナルがあるかのように上昇している」とした上で、「預金者が引き続き払い戻しを求める場合は特に、バランスシートがなおリスクを含んでいるかどうかという問題が残る」と指摘した。
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