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概要:[ウェリントン 16日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が16日発表した2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.6%減と、中央銀行の予測に反してマイナス成長
[ウェリントン 16日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が16日発表した2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0.6%減と、中央銀行の予測に反してマイナス成長に陥った。市場では、中銀が利上げペースを鈍化させるとの見方が強まった。
市場予想の0.2%減よりも大きな落ち込みとなった。NZ準備銀行(中銀)は0.7%のプラス成長になると予想していた。中銀の積極的な利上げが、設備投資や消費支出を抑制した。第3・四半期の1.7%増(改定値)から悪化した。
前年比の成長率は2.2%に鈍化。1次産業と製造業の低迷を映した。
NZドルはGDP発表後に下落幅を広げ、0.6%安の1NZドル=0.6145米ドルとなった。市場が織り込む4月の金融政策決定会合での25ベーシスポイント(bp)利上げの確率は50%となり、政策金利の最終到達点は5.11%と見込まれ、中銀の予想である5.5%を下回っている。
中銀は21年10月以降、政策金利を計450bp引き上げて4.75%にしている。オア総裁はインフレを抑制するために浅いリセッション(景気後退)を引き起こす必要性を認めている。
ウエストパックNZのチーフエコノミスト代行、マイケル・ゴードン氏はGDP統計について、NZ経済の需給の逼迫度合いが中銀の想定を大きく下回っていることが示されたと指摘。「インフレを抑制するためにどれだけ景気を減速させる必要があるかという点でこれは重要だ」とした。
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