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【欧州市況】株は上昇、銀行セクター巡る懸念緩和－ドイツ債下落
概要：16日の欧州株は上昇。終盤に上げ足を速めた。米政府が国内大手銀の支援を得てファースト・リパブリック・バンクの救済策をまとめようとしていることから、金融セクターの健全性を巡る懸念が緩和した。
16日の欧州株は上昇。終盤に上げ足を速めた。米政府が国内大手銀の支援を得てファースト・リパブリック・バンクの救済策をまとめようとしていることから、金融セクターの健全性を巡る懸念が緩和した。
ストックス欧州600指数は1.2％高。業種別株価指数のうちテクノロジー株や旅行・娯楽関連銘柄が上昇した。銀行株は1.1％上昇。フランスのＣＡＣ40指数は２％高。他の域内主要株価指数をアウトパフォームした。
銀行セクターで混乱が続いているものの、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が計画通り0.5ポイント利上げを決定したことも消化された。前日急落していたクレディ・スイス・グループはこの日反発。一時40％急騰した。最大500億スイス・フラン（約７兆1500億円）の信用枠確保や社債買い戻しの提案が好感された。
クレディ・スイス株の上げ縮小、くすぶる懸念－信頼回復策の発表後も
欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線がベアフラット化。ＥＣＢの利上げやスイスや米国による銀行支援を材料にドイツ債相場は大きく変動した。
短期金融市場はＥＣＢによる５月の利上げを17ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）、ピーク金利は７月までに3.30％と織り込んでいる。前日からは15ｂｐの上昇となった。
英国債は中期債中心に下落。想定されるイングランド銀行（英中央銀行）の年内利上げ幅は一時18ｂｐ拡大した。来週発表される金融政策判断では17ｂｐの利上げが織り込まれ、予想ピーク金利は８月までに4.38％となっている。
3月16日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
| 債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 独国債2年物 | 2.61% | +0.20 |
| 独国債10年物 | 2.29% | +0.16 |
| 英国債10年物 | 3.43% | +0.10 |
原題：Bunds Bear Flatten, Peak Rate Rises to 3.30%: End-of-Day Curves
European Stocks Rally in Late Trade as Banking Sector Fears Ease
（抜粋）
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