简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:3月10日に破綻したシリコンバレー銀行は、新経営陣の下でブリッジバンクとして営業を再開しました。これに先立ち、破綻直後は従業員に対し給与を45日間に限定して1.5倍に割り増しする提案がなされていましたが、新CEOはこれを撤回する方針です。
3月10日、シリコンバレー銀行破綻のニュースは世界に衝撃を走らせた。
Justin Sullivan/Getty Images
3月10日に破綻したシリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank、以下SVB)は、新経営陣の下でブリッジバンク(経営破綻した金融機関の融資・預金業務を一定期間続けるための受け皿銀行)として営業を再開するにあたり、従業員の雇用を45日間維持し、その間の給与を1.5倍に割り増しするという当初の提案を撤回した。Insiderが入手した内部メモにより明らかになった。
このメモは、同行と新CEOのティム・マヨプロス(Tim Mayopoulos)がSVBの「再建および資本調達」ならびに「事業の成長」を目標として掲げていることを引用しながら、体制移行後もなお連邦政府の管理下にあるSVBの従業員は「継続雇用」されるとしている。
「当行の営業が再開された以上、従業員の給与額も通常に戻ります。従業員には引き続き、当行の医療・福利厚生が提供されます」
もっと知る
テック業界に激震…シリコンバレー銀行はいかにして破綻したか
SVBは3月10日に州規制当局によって閉鎖され、連邦預金保険公社(FDIC)を管財人として管理下に置かれた。その後、同行の経営陣は解任され、預金は新たに設立された「シリコンバレー・ブリッジバンクN.A.」に移管された。マヨプロスCEOが指揮を執る。
同時に、SVBの買い手探しも進められている。
給与額が元に戻ることについては、銀行を存続させるための取り組みの証だということもあって不満はないと一部従業員は話している。一方で、同行の経営上不要となった部門のレイオフにつながる可能性も懸念している。一部顧客がJPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)などの大手銀行に預金を移していることが最大の理由だ。
「おいおい、雇用も保障されないうえに給料も下がるのか、という反応が当初、私たちの間でありました」
SVBの従業員の一人はそう語り、次のように続ける。
「この件について、従業員は前向きに捉えられるようになってきたと思います。私たちの結束力は固く、皆でお互いを支え合おうとする意識があります。銀行を窮地から何とか救い出そうじゃないかと総力を挙げているのです」
この従業員は、自分のチームでは他行へ流れた預金を取り戻すことに注力しているという。先日は従業員に対し、今が先週の火曜日(つまり破綻前)だと思うようにと指示するメールが同行内で広く配信されたとこの従業員は話す。「私たちの健闘を祈っているのでしょう」
別の従業員も、銀行内のムードが前向きになったとしつつも、自分のチームが切られることを予期しているという。
「この状況を考えると、来週には解雇されるかもしれません。全従業員を引き留めておく意味はないでしょう。私たちが取り組んでいたプロジェクトも、今となっては大して重要ではありませんし。転職活動は続けるつもりです」
以下では、Insiderが入手したメモの全文を掲載する。なお、InsiderはSVBとFDICにコメントを求めたが、いずれも回答はなかった。
《3月13日(月)午後9時以降に人事サービスセンターより配信されたメール》
SVB従業員各位
従業員の皆さんにとって、今は当惑することも多く非常に困難な時期かと思います。3月10日(金)にFDICより「雇用の維持」という件名で送付されたメールについて、数多くの質問をいただいています。
ブリッジバンク設立と、ティム・マヨプロス新CEOの就任に伴い、皆さんから寄せられたご質問の多くに関して情報が入りつつあり、可能な限り早期に回答を出したいと考えています。
本日CEOから話があったように、「当ブリッジバンクの目標は、SVBというユニークなフランチャイズの再建および資本調達、ならびに事業の成長です。つまり、SVBは今後も見通しが立つ間は事業を継続し、お客様と地域社会のニーズに応えていくことになります」
当行の営業が再開された以上、従業員の給与額も通常に戻ります。従業員には引き続き、当行の医療・福利厚生が提供されます。
本日より、従業員はブリッジバンクとの継続雇用となるため、件の45日間の雇用維持が適用されなくなります。
皆さんのご理解とご協力に心から感謝します。今後は定期的な情報発信を増やしていきますので、よろしくお願いします。
もっと知る
シリコンバレー銀行破綻を解説…なぜ起こったのか、今後はどうなるのか
もっと知る
ゴールドマン・サックスはシリコンバレー銀行を救おうとしたが、できなかった。何もかもが失敗だった
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。