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ハイダー氏のマクロヘッジファンド、３月推定リターンはマイナス32％
概要：債券市場の乱高下にマクロトレーダーが揺さぶられる中、サイド・ハイダー氏が運用するマクロヘッジファンド「ハイダー・ジュピター」の月間リターンは、このままいくと過去20年余りで最も低くなる見通しだ。
「ハイダー・ジュピター」のリターン、昨年は193％と過去最高記録
ボラティリティーの高い市場でトレーダーは苦戦強いられる
債券市場の乱高下にマクロトレーダーが揺さぶられる中、サイド・ハイダー氏が運用するマクロヘッジファンド「ハイダー・ジュピター」の月間リターンは、このままいくと過去20年余りで最も低くなる見通しだ。
事情に詳しい関係者らによると、同ファンドは今月１日から17日までのリターンが推定マイナス32％で、これにより年初来リターンはマイナス44％になる。同関係者らは詳細は非公開だとして匿名を条件に語った。
高いレバレッジ戦略で知られるハイダー氏は、今月のシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）破綻後、ボラティリティーに振り回されている同業者の中でも特に苦戦している。昨年の同ファンドのリターンはプラス193％と急拡大していた。
ハイダー氏、マクロヘッジファンドのリターンは昨年193％と過去最高
同関係者らの一人によれば、ハイダー氏は債券のショートポジションで打撃を受けた。それ以降、同氏は米国や欧州でこうしたポジションを引き揚げている。今月のマイナスリターンは、2020年11月に記録した24.6％を超えるとみられるという。
ハイダー氏率いる運用会社の広報担当者はコメントを控えた。
1997年の創業以来、ハイダー氏は世界のマクロ経済の変化に収益機会を求めている。現在４兆ドル（約530兆円）規模のヘッジファンド業界では、その多くが年金などリスクを好まない顧客に対応するため安定したリターンを目指しているのに対し、同氏は２桁のプラスとマイナスのリターンが頻繁に発生する積極的な戦略を展開している。
ベテランのマクロトレーダーであるアダム・レビンソン氏は、ＳＶＢの経営破綻を受けて年初来リターンがマイナス25％を超え、自身のヘッジファンドを閉鎖することになった。
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