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クレディＳ、当局が繰り延べ賞与の支給凍結－株価急落で価値も目減り
概要：スイス政府は、クレディ・スイス行員の繰り延べ払いされるボーナスの支給を凍結した。株価急落で報酬は既に大きく目減りしており、行員にとってはいっそう痛みが加わる。
スイス政府は、クレディ・スイス行員の繰り延べ払いされるボーナスの支給を凍結した。株価急落で報酬は既に大きく目減りしており、行員にとってはいっそう痛みが加わる。
21日の発表によると、スイス政府は2022年までに付与された繰り延べ払いの報酬の支給を「一時的に凍結」する。クレディ・スイス経営陣がこの種の報酬を20日に放棄したため、同行は22年分の現金払いのボーナスについては予定通り支給が可能だという。
長期報酬のうちの株式報酬は既に、現役や元の行員がほんの１週間前に期待していた額の数分の１の価値でしかなくなっている。ＵＢＳによる買収が完了すれば、クレディ・スイス株はＵＢＳ株に交換されることになっているが、その比率はクレディ・スイスの22.48株に対してＵＢＳの１株でしかない。
ブルームバーグの試算によると、クレディ・スイス行員に株式で繰り延べ払いされる報酬の価値は、株価急落で６億ドル（約800億円）余り減少した。先月には総額２億1000万フラン（約300億円）の特別株式報酬が設定されたばかりだが、この支給は25年12月31日時点の株価が3.82フランを上回っていることが条件で、今となっては不可能だろう。
この報酬凍結がいつまで続くかや、条件付きの報酬がどうなるのかはまだ不明。ＵＢＳ買収で無価値となった「その他ティア１債」（ＡＴ１債）と同じ運命をたどることになってはいるが、スイス政府の発表時点では価値ゼロとはなっていないと、事情に詳しい関係者は21日に述べた。
クレディ・スイスとスイス連邦金融市場監督機構（ＦＩＮＭＡ）の広報担当者はそれぞれコメントを控えた。
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