简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:UBSグループがクレディ・スイス・グループの買収に合意し、世界中のリクルーターの元に新たな職を求めるクレディ・スイスのバンカーからの電話が殺到している。
UBSグループがクレディ・スイス・グループの買収に合意し、世界中のリクルーターの元に新たな職を求めるクレディ・スイスのバンカーからの電話が殺到している。
シンガポールからロンドン、ニューヨークまでヘッドハンティング会社や、クレディ・スイスと競合する金融機関はここ数日、不安を抱えたクレディ・スイス従業員からの電話に対応していると、事情を知る複数の関係者が明らかにした。
シンガポールのある会社は20日だけでクレディ・スイスのプライベートバンカーを中心に約30人の求人・求職に関する問い合わせに応じ、香港の別のリクルーターは先週から20人以上のシニア投資銀バンカーと話をしている。部外秘情報を話しているとして匿名を条件に同関係者が語った。一方、マネジングディレクターの採用に力を入れているある会社は17日遅くからこうした電話を受けていることを明らかにした。
鳴りやまない電話
ロンドン在勤のあるヘッドハンターの電話は週末鳴りっ放しだった。特にUBSの既存事業と重なる面が多いエクイティー部門で働くクレディ・スイス従業員からの電話が多かったという。しかし企業がクレディ・スイス出身者に絞って積極採用を行う可能性は低く、限られた人数だけを採用しようというのが最もあり得るシナリオだ。
ヘッドハンターの1人によれば、ニューヨークではクレディ・スイスが分離するはずだった投資銀クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)への転籍を希望していたクレディ・スイス従業員は数千人いた。ニューヨークの人材紹介会社クエスト・グループのマネジングディレクター、マイケル・ネルソン氏はこの望みは実現しそうになく、今は多くがUBSに加わることを希望するだろうと話した。
ネルソン氏はインタビューで、「CSFBへ転籍しないのであれば、UBSの債券部門に移らなくてはならないだろうが、クレディ・スイスよりも事業規模はずっと小さい」と述べ、「クレディ・スイス出身者はいずれ解雇され、見放されるというのが個人的な見方だ」と語った。
不安なクレディ・スイス従業員
UBSのコルム・ケレハー会長は今回の買収を「緊急救済」と表現しており、クレディ・スイス従業員の不安は高まるばかりだ。しかし今はゴールドマン・サックス・グループなど主要銀行でも人材を削減している状況で、職探しは困難だ。
UBSのコルム・ケレハー会長
Photographer: Pascal Mora/Bloomberg
シンガポール在勤のクレディ・スイス広報担当者はブルームバーグの問い合わせに対し、「厳しい状況ではあるが、当行は従業員に引き続き最善を尽くすよう奨励している」と述べ、「最終的には秩序ある移行を行い、顧客に対して可能な限り最高のサービスを提供すべく、できることは全てする」と説明した。UBSに今回の状況について問い合わせたが、19日の声明通りだとした。
UBSのラルフ・ハマーズ最高経営責任者(CEO)は今回の買収について、米州やアジアでのウェルス・マネジメント拡大意欲を支えるとの見方を示し、UBSとして世界各地で新たな顧客や従業員を迎えることを楽しみにしているとも述べた。
しかしUBSは人員削減があることを明確にしており、クレディ・スイスから引き継ぐ投資銀部門が特に影響を受ける可能性が高いことも示している。削減の具体的な人数は分かっていないが、事情に詳しい関係者の1人は、クレディ・スイスが既に計画していた9000人の何倍にもなる可能性があると予測した。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。