ＦＲＢは来年まで緩和に転じずと５割強が回答－ＭＬＩＶパルス調査

投資家は米金融当局が年内に追加利上げを実施し、来年まで金融緩和に転じることはないとみている。ブルームバーグが22日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合後に緊急に実施した「インスタント・マーケッツ・ライブ（ＭＬＩＶ）パルス調査」の参加者約350人の大半がこう回答。こうした見通しは株の弱気材料になるとした。

一方、金利スワップ市場の動向は年内利下げをなお織り込んでいる。調査参加者はこの日の米金融当局の決定とコメントにより株式市場への悲観的見方が強まったと回答した。

How Soon Do You Think the Fed Will Cut Interest Rates？

Source: Bloomberg Instant MLIV Pulse survey within three hours of Fed\'s March 22 decision, with about 350 responses.

当局の政策引き締めはまだ終わっていないとの回答が70％を超え、当局は緩和への転換を来年まで待つだろうとした回答は５割強だった。

調査結果は金融当局者の見解と合致するものの、トレーダーとは逆の見方となった。ＦＯＭＣの利上げ決定や、利下げは今年の基本シナリオではないとしたパウエル連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長のコメントにもかかわらず、トレーダーの間で年内利下げの観測が強まり、米国債利回りは急低下した。

パウエル議長はインフレ抑制の取り組みを継続する必要性を強調し、調査参加者の約39％もインフレがなお最大のリスクと回答した。

Investors Point to Inflation as Most Significant Risk

Source: Bloomberg Instant MLIV Pulse survey conducted within three hours after the Fed decision on March 22, with more than 300 responses.

インスタントＭＬＩＶパルス調査はブルームバーグ端末ユーザーを対象に実施。市場分析をご覧になるにはＭＬＩＶブログ。