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欧州の銀行は2008年と状況違う、当局は対応の用意も－独連銀総裁
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、2008年の金融危機以降に規制や金融安定が進展したと称賛し、混乱が深まる場合には対応する用意が当局者にはあると言明した。
ナーゲル独連銀総裁
Source: Bloomberg
シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）の破綻とクレディ・スイス・グループの緊急救済は投資家を動揺させ、高金利と高インフレの時代における金融業界の全般的な安定に対する疑問を浮上させた。
それでもナーゲル氏は「過去10年にわれわれは多くを成し遂げた。とりわけ欧州連合（ＥＵ）域内、銀行資本という点でそれは顕著だ」と発言。「自己資本の状況は、今では異なる。何かが起きるなら用意はあるが、現在の状況は2008年とは異なると考えている」と続けた。
週末を前にした24日、株式市場ではドイツ銀行を中心に金融株が再び売られている。ナーゲル氏は個別の銀行についてコメントを控えた。
ドイツ銀の株価急落、一時15％安－欧州銀行業界への不安再燃 (1)
ＥＣＢの追加利上げ示唆
ＥＣＢの政策については、利上げを続けた後で金利を高い水準に据え置く必要があると語った。
「インフレが予想通り展開するなら、利上げサイクルを終了すべきではないというのが自分の見解だ」と述べ、拙速に利下げに転じるべきではないと主張した。
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