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概要:3人の米地区連銀総裁が24日、金融システム強化のために取られた措置に自信を示し、銀行を巡る懸念が続く中でもインフレ高進を抑制する必要性を強調した。
3人の米地区連銀総裁が24日、金融システム強化のために取られた措置に自信を示し、銀行を巡る懸念が続く中でもインフレ高進を抑制する必要性を強調した。
3人は今週の利上げ決定について、想定されていたより好調な景気を抑制するために明らかに必要だったと発言。物価安定を取り戻すための決意を示したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長に同調した。
セントルイス連銀のブラード総裁はさらに、今年の政策金利のピークに関する自身の予想を5.625%引き上げたことを明らかにした。これは同僚の金融当局者の予想中央値よりも50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り高い水準だ。
イベントで語るセントルイス連銀のブラード総裁
Source: Bloomberg
リッチモンド連銀のバーキン総裁はCNNとのインタビューで、「インフレは高い。需要は減少していないようだった。従って、利上げの論拠は非常に明確だった」と語った。
ブラード総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁はそれぞれ別のイベントで、最近の銀行セクターの混乱を認めながらも、金融政策はインフレの押し下げに照準を定め続けるべきだとの考えを示した。
ブラード氏はセントルイスでのイベントで、「適切なマクロプルーデンス政策の継続によって金融ストレスを抑えられる一方、適切な金融政策によってインフレに対し下方向へ圧力を加え続けることは可能だ」と発言。2007-09年の状況とは異なり、今は銀行システムの問題に対応する手段が整っているが、インフレの問題は「本物で、しかも大きい」と指摘した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は22日、政策金利を0.25ポイント引き上げることを決定。米国史上2番目に大きな銀行破綻で国内経済がどの程度悪化するのか不透明感がくすぶるにもかかわらず、根強い高インフレとの闘いを継続する姿勢を示した。
ブラード氏は銀行セクターのストレスが抑えられるとの想定に基づき、自身の金利見通しを引き上げた。講演後に行った記者団との電話会見で「私は従来5.375%と見込んでいたが、現在の予想は5.625%だ。つまり25bp引き上げたことになる。より力強い経済を示すニュースを踏まえて判断した」と説明した。
FOMCのドット・プロット(金利予測分布図)は、ブラード総裁の他にも2人の当局者が5.625%を見込んでいることを示し、1人はこれより高い5.875%を予想している。
当局者の予想はトレーダーが織り込んでいる来年1月時点のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の水準よりも約2ポイント高い。
アトランタ連銀のボスティック総裁
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
「金融ストレスが悪化するという下方向のシナリオもあり得るが、それは私の基本ケースではない」とブラード氏は述べ、向こう数週間ないしは数カ月以内に混乱が収まる確率は80%あるとの見方を示した。同氏は今年のFOMCで投票権を持たない。
ボスティック総裁は米公共ラジオNPRニュースのインタビューで、今週のFOMCの政策金利決定について、「多くの議論があった。容易で明快な決断ではなかったが、銀行システムは健全かつ強靱(きょうじん)だとの明確なシグナルが出ていると、われわれは最終的に判断した」と説明。「そうした状況を背景とした上で、インフレは依然高過ぎると考えている」と付け加えた。
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