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ＥＣＢシュナーベル理事、声明に追加利上げの公算含めるよう主張
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュナーベル理事は、今月発表した政策声明に一段の利上げがあり得るとの文言を盛り込むよう主張していた。事情に詳しい関係者が明らかにした。
シュナーベル氏、今後の金融政策の道筋に明確な文言要求－関係者
ラガルド総裁は政策判断後の会見で慎重な言い回しにとどめる
ラガルド総裁は政策判断発表後の記者会見で、「われわれが想定する基本シナリオが確認され、それが持続するならば、さらなる行動が必要だ」と述べるにとどめていた。この翌週に米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は今後の利上げ見通しを弱めた。
ＥＣＢ当局者は16日の政策委員会の議論についてコメントを控えた。
ＥＣＢの今月の政策判断は、米国とスイスの銀行をのみ込んだ金融市場の混乱が発生して以降、世界の主要中銀として初めて下したものだった。シュナーベル氏の姿勢は、これまで知られていなかった観点を浮かび上がらせる。
同氏の主張は、金融市場の底堅さやユーロ圏域内銀行の健全性に対する自信を示唆している可能性がある。ＥＣＢと投資家の関係を注視する市場担当理事を務めるシュナーベル氏は、その役割からチーフエコノミストのレーン理事と政策委員会の議論を主導する存在だ。
政策委員会内のタカ派に位置づけられるシュナーベル氏がインフレの脅威をどのように認識しているかも浮き彫りにしている。ラガルド総裁は「物価安定と金融安定の間にトレードオフはない」と先週主張したが、シュナーベル氏の政策アプローチが反映された可能性もある。
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