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概要:[東京 28日 ロイター] - 第一生命ホールディングスの菊田徹也次期社長はロイターとのインタビューで、2026年度末までに時価総額を倍増させる考えを示した。資本効率を改善し、引き続き海外投資を進める
[東京 28日 ロイター] - 第一生命ホールディングスの菊田徹也次期社長はロイターとのインタビューで、2026年度末までに時価総額を倍増させる考えを示した。資本効率を改善し、引き続き海外投資を進める選択肢も示した。インタビューは28日までに実施した。
現在の時価総額は約3兆円で、実現すれば6兆円規模の企業体となる。菊田次期社長はインタビューで、4月の就任以降は「ROE(自己資本利益率)が資本コストを下回る状況を逆転させ、割安なバリュエーションを改善させる。2030年度には時価総額10兆円を目指したい亅と抱負を述べた。
菊田氏は「海外を含め、積極的に投資を検討していく」とし、収益性の高い領域に経営資源を配分する考えも示した。世界最大の保険市場を抱える北米に加え、成長市場となるアジア太平洋地域を念頭に「M&A(合併・買収)を含め、投資機会はかなりある」と語った。
同社が指標としているグループ修正利益約3000億円のうち、海外事業の割合は21年度に28%だった。今後段階的な引き上げを図り、「2030年度には海外事業の割合が50%を捉えてくる」との見通しも示した。同社は2011年にオーストラリア、15年に米国、22年にニュージーランドで現地企業を買収するなど9カ国に進出している。
経営破綻した米中堅銀行2行と、スイス金融大手クレディ・スイスのAT1債(無価値となった同銀発行の劣後債)も含めた社債関連のエクスポージャーについては「第一生命グループとして一定の保有はあるが、経営に大きなインパクトを及ぼすものではない」とした。
信用不安を巡って「事象が波及するスピードが速くなっている」との認識も示し、「今後はそうしたことも念頭に投資判断していく」と語った。
(山口貴也、清水律子 編集:久保信博)
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