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概要:*09:00JST 4-6月もドル円に底堅さ【フィスコ・コラム】2023年1-3月期のドル・円は日銀総裁人事や欧米金融不安で下押しされながらも、買戻しが相場を支えました。 4-6月期は日銀新体制の政策
*09:00JST 4-6月もドル円に底堅さ【フィスコ・コラム】
2023年1-3月期のドル・円は日銀総裁人事や欧米金融不安で下押しされながらも、買戻しが相場を支えました。
4-6月期は日銀新体制の政策運営や欧米中銀の政策決定などを手がかりにやや下落方向が見込まれるものの、引き続き底堅い値動きが予想されます。
今年のドル・円は130円台で寄り付いた後、一時127円台に下落。
2月に入ると値を戻し始め、1月の高値を上抜けた後は上昇基調を強めます。
その後も年初来高値を更新し、3月8日には137円90銭まで値を切り上げました。
ところが、米中堅行の経営破たんが欧州銀に飛び火しリスク回避の円買いが強まったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢の後退で130円を割り込む場面もありました。
欧米金融不安については米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など主要中銀の流動性供給による支援が奏功し、過度な懸念は和らいでいます。
市場のテーマは再びインフレ抑止に移り、政策方針を意識した展開に。
加えてアメリカの低調な経済指標から、景気の動向も注視されそうです。
ユーロ圏や中国の成長は当初の想定ほど悪化しないとの見方から、ドルへの売りが見込まれます。
第2四半期は4月末から5月初旬が1つのヤマ場。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は0.25%の利上げ予想に傾いています。
ただ、アメリカの消費者物価指数(CPI)はFRBの目標上限を上回っているものの、インフレ沈静化により、年内の利下げ開始の見方が浮上。
これまでFRBのタカ派方針を支えてきた雇用情勢にも軟化の兆しが見られ始めたほか、他の経済指標も失速しており、成長鈍化が顕著ならドル売りは加速しそうです。
もっとも、FRB当局者と市場の間でも年内の利下げに関する思惑は現時点で一致していません。
3月のFOMCで公表されたドット・チャートでは利上げの最終到達点の見通し(中央値)が昨年12月と同水準でした。
6月12-13日のFOMCでそれが下方修正されれば、ドル・円の下げが加速するかもしれません。
どこまで下げるかは、新体制の日銀による政策方針次第とも言えるでしょう。
日銀は4月27-28日、植田和男総裁が就任後初となる金融政策決定会合を開催します。
金融市場はイールドカーブ・コントロール(YCC)導入による債券市場の歪みの解消を待望し、10年間にわたる大規模緩和からの修正に多大な期待を寄せています。
ただ、就任会見における植田氏の見解はほぼ黒田路線の継承でした。
政策修正が現実に難しいとの見方が広がれば、4-6月期はむしろ円売り圧力が強まりそうです。
(吉池 威)
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