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概要:欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、政策金利を予想通り0.25%ポイント引き上げた。利上げは8会合連続で、インフレ抑制へ一段の引き締めを示唆した。
欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、政策金利を予想通り0.25%ポイント引き上げた。2021年12月撮影(2023年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、政策金利を予想通り0.25%ポイント引き上げた。利上げは8会合連続で、インフレ抑制へ一段の引き締めを示唆した。
過去1年間での利上げ幅は4%ポイントで、過去最速ペースでの引き上げとなった。
ECBは、リファイナンス金利を3.75%から4.00%に、中銀預金金利を3.25%から3.50%に引き上げた。預金金利は22年ぶりの高水準となった。声明では「理事会は今後の決定で、インフレ率を中期目標の2%へ適時に戻すため政策金利が十分に制約的な水準になるよう確実にする」と指摘。
その上で、「過去の意外な上振れや堅調な労働市場がディスインフレの速度に与える影響を考慮し、エネルギーと食料を除いたインフレ見通しを特に今年と来年について、スタッフは上方修正した」とした。
市場では決定前、7月か9月の0.25%利上げを織り込んでおり、年後半の9月あるいは10月ごろに追加利上げする可能性を見込んでいた。
3兆2000億ユーロ規模の資産購入プログラム(APP)の再投資を7月1日に終了することも決定した。これは広く予想されていた。
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