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概要:5日の米金融市場では、米国債が下落。今月の主要な経済指標と連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え、社債発行が相次いだことが重しになった。株式相場は下落。ドルは上昇し、対円では1ドル=147円台後半となった。原油が上昇し、インフレ懸念が強まったことが背景にある。
10年債利回り4.3%に接近、世界で少なくとも40社が起債
米国株は下落、S&P500種は4500割れ-原油高でインフレ懸念
5日の米金融市場では、米国債が下落。今月の主要な経済指標と連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控え、社債発行が相次いだことが重しになった。株式相場は下落。ドルは上昇し、対円では1ドル=147円台後半となった。原油が上昇し、インフレ懸念が強まったことが背景にある。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.37% | 7.7 | 1.79% |
米10年債利回り | 4.26% | 8.1 | 1.94% |
米2年債利回り | 4.96% | 8.1 | 1.66% |
米東部時間 | 16時58分 |
国債はあらゆる年限で売られ、10年債利回りは4.3%に接近した。この日は世界で少なくとも40社が投資適格級の社債を発行した。起債市場はこれより先、季節的に減速していた。
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「売り圧力の大部分は、市場参加者が休暇シーズンから戻る中、社債発行が異例に多かったことに起因しているとの見方が支配的だ」と指摘。「当社はこの解釈に賛同するが、レートロックはその開始時点で米国債に打撃となったように、その解消は恐らく支援材料になる」と述べた。
米国株
S&P500種株価指数は4500を割り込んで終了。小型株で構成されるラッセル2000指数は約2%安。S&Pスーパーコンポジット住宅建設株指数は5.5%下げた。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4496.83 | -18.94 | -0.42% |
ダウ工業株30種平均 | 34641.97 | -195.74 | -0.56% |
ナスダック総合指数 | 14020.95 | -10.86 | -0.08% |
テスラを中心に大型株は上昇。ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは下落した。機器の不具合を理由に、一時全米規模で飛行禁止措置が講じられた。
JPモルガン・チェースのチーフマーケットストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は、人工知能(AI)をきっかけとする株高の勢いは弱まるだろうと指摘。近いうちに金利が世界各地で低下し始めれば、自身は株式にもっと楽観的になるだろうと論じた。モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は今年の米経済成長は予想より弱くなり、米株投資家は失望を味わうことになるだろうと予想した。
米国株は経済を楽観し過ぎ、投資家は失望へ-モルガンSウィルソン氏
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、インフレが引き続き緩和しているのを最近のデータが示しているため、金融当局は利上げを「慎重に進める」ことができるとの考えを示した。「差し迫ってすぐに何かをする必要があると示すものは一切ない」と経済専門局CNBCとのインタビューで発言した。クリーブランド連銀のメスター総裁は、米金融当局はさらなる利上げが必要になる可能性があると述べる一方、次回会合でどのような決定を下すべきかについては言及しなかった。
ウォラーFRB理事、9月の利上げ見送り支持を示唆
FRB、「もう少し」利上げが必要な可能性-クリーブランド連銀総裁
JPモルガン・アセット・マネジメントのチーフグローバルストラテジスト、デービッド・ケリー氏は「米金融当局は濃い霧の中、浅瀬を航行しているようなものだ」と指摘。「非常にゆっくりと進んでおり、金融引き締めを停止あるいは反転させる準備が整っているはずだ」と述べた。
ゴールドマン・サックス・グループは、米国がリセッション(景気後退)に陥る確率を15%とし、従来予想の20%から引き下げた。インフレ鈍化や労働市場が依然強靱(きょうじん)であることは、米金融当局がこれ以上利上げする必要がない可能性を示唆していると指摘した。
ゴールドマン、米リセッション確率15%に引き下げ-インフレ改善で
ウルフ・リサーチのクリス・セニック氏は「悪いニュースは良いニュース」との見方に基づくトレーディングが先週活発になったことについて、過去6カ月にわたって株価を押し上げてきた「ディスインフレ」と「ソフトランディング」のシナリオを市場が引き続き確信している兆しだと指摘。
「残念ながら、強気派はケーキを手に入れることも、それを食べることもできないというのがわれわれの感触だ」とし、「予想以上に根強いインフレは持続的な物価・賃金スパイラルや原油価格の上昇、住宅市場の強さにつながり、FOMCは11月か12月、あるいは両月に利上げを実施すると当社ではなお想定している」とセニック氏は続けた。
外為
ドル指数は3月以来の水準に上昇した。中国と欧州のサービス業購買担当者指数(PMI)が期待外れの内容となったことも、ドルが買われる一因となった。円は対ドルで年初来安値を更新した。
中国:8月の財新サービス業PMIは51.8-予想53.5
ECB、消費者のインフレ期待は7月に上昇-3年後も目標上回る (1)
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1253.91 | 8.58 | 0.69% |
ドル/円 | ¥147.73 | ¥1.26 | 0.86% |
ユーロ/ドル | $1.0722 | -$0.0074 | -0.69% |
米東部時間 | 16時58分 |
ブルームバーグが先週まとめたトレーダーとアナリストを対象にした調査では、サウジは自主減産を1カ月延長すると、回答者25人のうち20人が予想していた。そのたため、今回のサウジの決定は市場予想を超える内容だった。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、マイケル・トラン氏は「今回の動きは空売り筋にとって、原油の中央銀行には逆らうなとの教訓をあらためて想起させるものだ」と指摘。「世界の原油需要は季節的なピークを過ぎ、特に中国のマクロ情勢が弱含みであることを踏まえ、サウジは後で軌道修正するのではなく、ここで需給を過度に引き締めている」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前週末比1.14ドル(1.3%)高の1バレル=86.69ドルで終了。4日はレーバーデーの祝日だったため、同日の取引は5日分として決済される。北海ブレント11月限は1.04ドル(1.2%)高の90.04ドル。
金
金相場は下落。ドル高と米国債利回りの上昇が重しとなった。ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事やクリーブランド連銀のメスター総裁の発言を受けて、米金融当局が9月会合で利上げを見送っても高金利が続くとの観測が広がった。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数が一時0.7%上昇し、ドル建てで取引される金を圧迫した。利子を生まない金にとって国債利回り上昇も逆風となった。
金スポットはニューヨーク時間午後2時30分時点で、前週末比0.8%安の1オンス=1926.86ドル。一時は0.9%下落し、8月1日以来の大幅な下げを記録した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は14.50ドル(0.7%)安の1952.60ドルで終えた。
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