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概要:6日の米株式相場は続落。国債利回りは上昇した。米供給管理協会(ISM)が発表した非製造業景況指数が予想以上に強かったことを受けて、米金融当局が金利を高めの水準でより長期にわたって維持するとの観測が強まった。
6日の米株式相場は続落。国債利回りは上昇した。米供給管理協会(ISM)が発表した非製造業景況指数が予想以上に強かったことを受けて、米金融当局が金利を高めの水準でより長期にわたって維持するとの観測が強まった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4465.48 | -31.35 | -0.70% |
ダウ工業株30種平均 | 34443.19 | -198.78 | -0.57% |
ナスダック総合指数 | 13872.47 | -148.48 | -1.06% |
S&P500種株価指数は前日に続いて4500を下回って終了。アップルを中心に大手テクノロジー銘柄が下落し、ナスダック100指数は1%近く値下がり。債券利回りの上昇が響いたほか、中国の政府機関がアップルの「iPhone」をはじめとする外国ブランドのデバイスを職場で使用することを禁じているとの報道がアップル株への重しになった。
アップル株が1カ月ぶり大幅安、中国政府機関でiPhone使用禁止の報道
米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表後も、株価はマイナス圏で推移。ベージュブックによると、米国の経済と雇用市場の伸びは7月と8月に鈍化した。また、多くの企業は賃金上昇が短期的に広い範囲で減速するとみていることが分かった。8月のISM非製造業総合景況指数は54.5と、6カ月ぶりの高水準となり、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想全てを上回った。
米地区連銀経済報告:経済と雇用の伸び鈍化、大半が「成長緩慢」 (1)
米ISM非製造業景況指数、8月は6カ月ぶり高水準ー受注が加速 (2)
LPLファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「ISM非製造業の統計は米経済の最大部分を占めるサービスセクターの底堅さを浮き彫りにしている」と指摘。「残念ながら、仕入価格指数は間違った方向に動き、著しく上昇した。ISM製造業統計の仕入価格指数が上昇していたのと同様だ。データ次第の姿勢をとっている米金融当局にとって、これが好ましいニュースでないことは明白だ」と述べた。
ボストン連銀のコリンズ総裁は、金融政策当局者は次のステップを検討するために経済データを見極める中、忍耐強くあることが求められると指摘。トレンドが示すところに基づけば、一段の引き締めがなお必要かもしれないと語った。前セントルイス連銀総裁のジェームズ・ブラード氏は、金融当局者が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で最新の金利・経済予測を示す際には、年内もう1回の利上げの可能性を引き続き示すべきだと述べた。
ボストン連銀総裁、忍耐強さが必要に-追加引き締めあり得る (1)
ブラード氏、FOMCは年内あと1回の利上げ想定を堅持すべきだ
LPLファイナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は、米金融当局が現段階で直面する2つの大きな試練はインフレが定着するリスクと、貯蓄超過が底をつく時に消費が腰折れするリスクだという。
「データを踏まえれば、次回のFOMC会合は『タカ派的な据え置き』となる可能性が高い」とローチ氏は指摘。「ハードデータにはそれより後の会合に関して強い見解を確立できるほどまだ十分な説得力がない。投資家は市場でなお機会を見いだせるはずだが、起伏の激しい展開になり得る」と付け加えた。
米国債
2年債利回りは5%を超えた。金利スワップ市場が織り込む11月の利上げ確率は約60%に上昇した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.36% | -0.9 | -0.20% |
米10年債利回り | 4.29% | 3.0 | 0.70% |
米2年債利回り | 5.02% | 6.3 | 1.26% |
米東部時間 | 16時42分 |
BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は、ISM非製造業指数は今週唯一の重要データだと指摘。これが一段落したら、トレーダーの関心は社債発行に移る。米国債にとっては「弱気な意味合い」を持つと述べた。
外為
ドル指数は小幅上昇。ドルは対円で東京時間に一時1ドル=147円ちょうど付近まで下げたが、米国債利回りの上昇を背景に、下げ渋る展開となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1255.64 | 1.73 | 0.14% |
ドル/円 | ¥147.67 | -¥0.05 | -0.03% |
ユーロ/ドル | $1.0725 | $0.0003 | 0.03% |
米東部時間 | 16時42分 |
カナダ・ドルはほぼ変わらず。カナダ銀行(中央銀行)は政策金利を据え置いた上で、追加利上げの可能性を残した。
カナダ中銀、政策金利を5%に据え置き-過剰需要は緩和しつつある
原油
ニューヨーク原油先物相場は9営業日続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の主要メンバーであるサウジアラビアとロシアが供給削減を年末まで延長する方針を示したことが、引き続き意識された。
国際的指標である北海ブレントは1バレル=90ドル付近と、昨年11月以来の高値水準で推移。サウジがアジア向けの10月積みアラビアンライト価格を引き上げたことも、需要に対する自信の表れと受け止められた。
ゴールドマン・サックス・グループのアナリストは、「OPECプラス」の動きは原油見通しに上振れリスクをもたらすと指摘。北海ブレントが100ドルを上回る可能性を含む複数のシナリオを提示したが、それが基本シナリオではないと強調した。
OPECプラス主要国の減産延長は価格に上振れリスク-ゴールドマン
原油先物は相対力指数(RSI、期間14日)が買われ過ぎの状態にあり、目先調整するリスクがある。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比85セント(1%)高の1バレル=87.54ドルで終了。北海ブレント11月限は56セント(0.6%)高の90.60ドル。
金
ニューヨーク金相場は続落。米国債利回りの上昇に押された。ISM非製造業景況指数が6カ月ぶり高水準となったのを受け、米政策金利がより長い期間、高い水準に据え置かれるとの見方が強まった。
オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「米経済の底堅さが維持されていることが明らかになりつつあり、追加引き締めのリスクは今後も残るとみられる」と語った。
利息が付かずドル建てで取引される金は、国債利回りとドルの押し上げ要因となる積極的な米金融引き締めによる圧力を受けやすい。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は8.40ドル(0.4%)安の1944.20ドルで終えた。
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