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欧州委員会、ユーロ圏成長率見通しを下方修正－ドイツが低迷
概要：欧州連合（ＥＵ）の行政執行機関、欧州委員会は11日、ユーロ圏経済の成長率見通しを下方修正した。今年はドイツ経済の縮小が足を引っ張ると予想している。
今年の成長率見通し0.8％、従来は1.1％－来年は1.3％に
域内インフレ率は今年5.6％の予測、来年は2.9％に減速へ
欧州連合（ＥＵ）の行政執行機関、欧州委員会は11日、ユーロ圏経済の成長率見通しを下方修正した。今年はドイツ経済の縮小が足を引っ張ると予想している。
欧州委の最新予測で、2023年のユーロ圏成長率見通しは0.8％と、従来予測の1.1％から引き下げられた。来年の予測も1.3％と、従来の1.6％から下方修正された。
下方修正の要因は主にドイツだ。ドイツは従来予想で今年のプラス成長が見込まれていたが、現在は0.4％のマイナス成長となる見通し。
今年の域内インフレ率は5.6％と予想。従来予測からやや引き下げられたものの、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が目指す２％にはまだ遠く、高止まりが続く見込みだ。来年は2.9％への減速が見込まれているが、従来予想からは上方修正された。
今回の予測は、ユーロ圏が成長鈍化と高水準のインフレから抜け出せなくなりつつあるとの懸念を高めるとみられる。ＥＣＢが14日発表する四半期経済予測の傾向を示唆している可能性もある。政策当局者は経済予測を含む材料を基に、歴史的な連続利上げの継続もしくは休止を決定する。
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