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概要:欧州中央銀行(ECB)の政策決定を投資家は息を詰めて見守っているが、関係者によると会合参加者でさえ、どのような結果になるのか見当がつかない。
利上げサイクルが始まって以来、最も予想しにくい決定かもしれない
当局者の意見分かれる-エコノミストの予想はほぼ真っ二つ
欧州中央銀行(ECB)の政策決定を投資家は息を詰めて見守っているが、関係者によると会合参加者でさえ、どのような結果になるのか見当がつかない。
14日に追加利上げでインフレ退治を徹底するか、景気低迷を理由に利上げを一時停止するか、その判断は紙一重の差が分けそうだ。13日に始まる政策委員会会合に出席する当局者もハラハラしているという。
フランクフルトでの2日間の会合では、最新の経済データや新たな予測、そこに見られる相反するシグナルなどを材料に、両陣営の間で激しい議論が繰り広げられることになる。
ECBs June Forecasts
Source: ECB
ECB報道官は政策委の決定についてコメントを控えた。
この会合の結果について、エコノミストの予想はほぼ半々に分かれている。市場も同様で、4%への利上げの確率を45%と織り込んでいる。
1週間前には30%だったが、オランダ中銀のクノット総裁がブルームバーグに対し、投資家は恐らく9月利上げの可能性を過小評価していると発言した後に確率が上昇した。
ECBのクノット氏、市場は9月利上げ確率過小評価の可能性
ECBが利上げ休止に踏み切れば、昨年7月に利上げサイクルが始まって以来、政策委員会のハト派が利上げを完全に食い止めた初めてのケースになる。
Source: Bloomberg Economics
休止を支持するデータとしては、域内経済の減速が定着しつつあることを示す証拠が積み上がっていることが挙げられる。経済予測によると、通常はユーロ圏経済のけん引役であるドイツが製造業不況に襲われ、恐らく今四半期に再びマイナス成長に陥る見込みだ。
このような状況を背景に、ハト派は景気減速と引き締めがインフレ率を十分に速く低下させるかどうか見極めるためいっそうのデータを待つよう主張するだろう。また、エネルギーなど変動の大きい項目を除いたコアインフレの伸びがすでにピークを過ぎた可能性も主張できる。
タカ派は、総合インフレ率とコアの両方が依然として5%を上回っており、石油・ガス価格が最近上昇したためさらなる圧力がかかるリスクが高いと反論するだろう。消費者のインフレ期待も最近上昇している。
ECB、消費者のインフレ期待は7月に上昇-3年後も目標上回る
シュナーベルECB理事は、現在進行中の景気減速の一部は、需要の減少といった循環的な要因ではなく、長期的な変化を反映している可能性があるとの見解を示している。これもタカ派の主張の論拠になる。
14日に公表されるECBの最新の経済予測も、両方の主張を支えるような内容かもしれない。デギンドス副総裁は先月、成長見通しは悪化したが、インフレ見通しは6月とさほど変わっていないと述べた。
ECBはフランクフルト時間14日午後2時15分に決定を発表し、ラガルド総裁がその30分後に記者会見する。
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