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概要:前セントルイス連銀総裁のジェームズ・ブラード氏は21日、インフレ再加速のリスクを防ぐため、米金融当局は金利をさらに引き上げ、より高い水準で維持する必要があるかもしれないとの考えを示した。
「ソフトランディングの見込みは非常に高い」-ブラード氏
パウエル議長は前日、政策を景気抑制的な水準に維持する考え表明
前セントルイス連銀総裁のジェームズ・ブラード氏
ブラード氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「そうするのは特にコアインフレ率が適切なペースで低下し続けるのを確実にする保険として、良いことかもしれない。それにより、連邦公開市場委員会(FOMC)は妥当な期間内にインフレを2%に戻すことが可能になる」と述べた。
FOMCは19、20日に開催した定例会合で、主要政策金利を22年ぶり高水準で据え置いた。一方で最新の四半期経済予測では、FOMC参加者19人のうち12人が年内あと1回の利上げを支持していることが示され、当局としてインフレ鈍化の継続を確実にしたいと考えていることが浮き彫りとなった。2024年に見込む金融緩和の幅は縮小した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会合終了後の記者会見で、「適切であれば追加利上げに動く用意があり、インフレがわれわれの目標に向かって持続的に低下していると確信が持てるようになるまで、政策を景気抑制的な水準に維持する考えだ」と述べた。
FOMC、政策金利を据え置き-年内あと1回の追加利上げを示唆
ブラード氏は景気の強さや健全な労働市場を踏まえれば、政策当局者らが金利を高めの水準でより長期に維持する必要があると強調するのは「実に理にかなっている」と評価。「ソフトランディングの見込みは非常に高いが、インフレが2%に戻らないと着陸したとはまだ言えない」と続けた。
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