简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:20日の米株式相場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り政策金利を据え置いたが、高金利が長期化する可能性を示唆した。
円はFOMC後に対ドルで急落、終盤に一段安となり148円30銭台
米利下げ開始予想、2024年7月から9月に後ずれ-金利先物市場
20日の米株式相場は続落。米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り政策金利を据え置いたが、高金利が長期化する可能性を示唆した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4402.20 | -41.75 | -0.94% |
ダウ工業株30種平均 | 34440.88 | -76.85 | -0.22% |
ナスダック総合指数 | 13469.13 | -209.06 | -1.53% |
大型ハイテク株が下げを主導。ナスダック100指数は1.5%下落した。金利スワップ市場では、来年の利下げ予想が低下した。
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。声明と同時に発表した最新の四半期経済予測では、FOMC参加者19人のうち12人が年内あと1回の利上げを支持していることが示され、当局としてインフレ鈍化の継続を確実にしたいと考えていることが浮き彫りとなった。
FOMC、政策金利を据え置き-年内あと1回の追加利上げを示唆 (4)
キルター・シェビオットの債券調査部門責任者リチャード・カーター氏は「今回の据え置き決定で、待望の『ソフトランディング(軟着陸)』を実現するのにこれまでの政策措置で十分かどうか、米金融当局とともに見極める段階に移った」と話す。その上で、米金融当局が再び利上げに踏み切るのか、またはいつ利下げに転じるのか手がかりを求め、今後発表されるデータすべてがくまなく精査されるとの見方を示した。
プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏は「依然として力強い経済データを踏まえれば、タカ派的な据え置きと11月の追加利上げリスクは驚きではない」とし、注目すべきは2024年の予測だと指摘する。新たな予測では米金融当局がソフトランディングの見通しにかなり強い自信を持っており、その結果、来年は政策緩和の余地が極めて小さいことを示唆しているという。「来年の金利予測分布図(ドットプロット)は高金利を長期にわたり維持するというメッセージを強調しているのは明らかで、早過ぎる時期にブレーキから急に足を離せばインフレが再燃するとの根強い警戒感と恐怖を映し出している」と述べた。
アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプリー氏は、今回は「スキップ(利上げ1回見送り)」の会合だと広く予想されていたが、年内あと1回利上げがあるかはまだ分からないとの見方を示す。「インフレを2%に戻すために追加利上げが必要かどうか、米金融当局者の意見は分かれているようだ」とし、大手自動車メーカーでのストライキや政府機関閉鎖の可能性など経済には著しいリスクがあるとして、今回のサイクルで利上げはすでに終わっているかもしれないと考える妥当な根拠があると指摘する。一方で、最新の金利見通しで2024年の利下げ予想が後退したことは、「経済が著しく減速しなかった場合に備えて金利をより高くより長く維持する余地を米金融当局に与える」と述べた。
米国債
米国債市場では、金融政策見通しに敏感な2年債利回りがFOMC決定を受けて2006年以来の水準に上昇した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見中に低下する場面もあった。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.45% | 2.4 | 0.54% |
米10年債利回り | 4.41% | 4.8 | 1.11% |
米2年債利回り | 5.17% | 8.4 | 1.64% |
米東部時間 | 16時55分 |
最新の金利予測で引き続き年内あと1回の利上げを見込んでいることが示されたことに加え、2024年と25年の金利見通しがいずれも50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ずつ切り上がり、高金利が長期化する可能性が意識された。
為替
ニューヨーク外国為替市場で、円は対ドルで下落。FOMC前までは値上がりしていたが、結果発表を受けて148円10銭に急落した。その後に持ち直す場面もあったが、終盤には148円36銭まで一段と下げた。これは昨年11月以来の安値。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1254.92 | 2.34 | 0.19% |
ドル/円 | ¥148.34 | ¥0.48 | 0.32% |
ユーロ/ドル | $1.0659 | -$0.0020 | -0.19% |
米東部時間 | 16時55分 |
FOMC決定を受けて、金利先物市場では利下げ開始の予想時期が従来の2024年7月から9月に後ずれした。
マネックス・ヨーロッパの外国為替分析責任者、サイモン・ハーベイ氏はFOMC会合を受けて、ドルに対して弱気になるのは時期尚早だと指摘。「リセッション(景気後退)リスクがより差し迫っている他の先進国と比べて、米国では政策金利がターミナルレート(利上げの最終到達点)水準に据え置かれる期間が長いことを踏まえればなおさらだ」と述べた
ポンドは対ドルで一時、5月以来の安値をつけた。8月の英消費者物価指数(CPI)統計が下振れたことを受けた動き。
英CPIは前月比0.3%上昇(市場予想0.7%)、前年同月比6.7%(同7.0%)となった。
英8月インフレ率6.7%、1年半ぶり低水準-利上げ圧力緩和も (1)
英中銀の21日利上げは微妙、市場が見込む確率低下-インフレ減速 (2)
RBCの為替分析部門グローバル責任者、エルサ・リゴノス氏はブルームバーグテレビジョンに対し、英国でインフレが鈍化していると判断するのは「時期尚早」だと指摘。「だが、イングランド銀行(英中央銀行)としては金融政策が奏功しており、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)のテールリスクがやや後退したとの感触を得るとみられるため非常に歓迎すべきニュースだ」と述べた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は下落。FOMC決定や在庫統計が売り材料となったほか、テクニカル指標も意識された。
FOMCは年内あと1回金利を引き上げ、その後は高水準の金利をより長期にわたって維持する公算が大きいことを示唆。これを受けてウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の中心限月は1バレル=90ドルを割り込んで終了した。株安を受けてリスク資産を敬遠する動きも広がった。
米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、先週の米原油在庫は214万バレル減少。米最大の原油貯蔵拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は2300万バレルに減少した。
オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「在庫の減少幅が小幅だったことと、米金融政策が当初の想定よりずっと長期にわたって景気抑制的になるリスクを背景に、エネルギートレーダーは利益確定に動いている」と指摘した。
テクニカル指標はここ数日、原油相場が買われ過ぎの状態にあることを示唆している。
金相場は米2年債利回りが急上昇し、2006年以来の高水準を付ける中でも辛うじてプラス圏を維持した。金利上昇は通常、利子を生まない金への需要を抑制する。
金スポット価格はニューヨーク時間午後4時現在、前日比0.1%高の1オンス=1932.90ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、FOMC決定の発表前に13.40ドル(0.7%)高の1967.10ドルで引けた。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。